2015年8月26日 ~酒田に行くつもりが新庄へ~

ここ数ヶ月サボっていた早朝散歩。今回は鉄道で遠出して、私の地元の福島県を脱出して観光気分で歩こうかと考えている。予定している行先は、山形県酒田市。天気予報を確認すると、福島県中通りは雨模様なものの、酒田市近辺は降らずに済むようだ。
時刻表で調べてみると、桑折駅6時29分発の下り始発電車に乗れば、東北本線陸羽東線陸羽西線経由で酒田駅に12時18分に着くとのこと。帰りのダイヤも考慮すると酒田市内に滞在可能な時間は2時間弱といったところだが、それだけあれば結構歩けるのではないかと思う。
雨が降ったり止んだりと不安定な天候の桑折駅を出発し、小牛田駅陸羽東線に乗換え、山形県へと入る。ところが、新庄駅から30キロほど手前にある最上駅で、なんと列車がストップ。運転士のアナウンスによると、強風のため陸羽西線の列車が遅れている影響が陸羽東線のダイヤにも波及しており、最上駅で交換する予定の列車がまだ新庄駅で足止めを食らっているとのこと。結局、交換列車待機のために最上駅でなんと1時間も待たされることに。
それにしても、強風で列車が止まるとは全く想定外。この先も陸羽西線のダイヤの乱れは続くものと想定されるので、この時点で酒田行きは断念せざるを得なかった。

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ようやく最上駅を発車した時、列車の中には甚平と浴衣の折衷スタイルというか、お祭りに行くような格好をした若い男女が相当数乗車していた。今日は平日だが、学校は休みなのだろうか。気になってスマホで調べてみると、一昨日から今日までの三日間、新庄市中心部で新庄まつりが開催されているとのこと。まつりのサイト(http://shinjo-matsuri.jp/)によると今年はなんと260回目となる節目。しかもまつり自体がユネスコ無形文化遺産の候補に提案される予定というから驚きだ。酒田は断念したが怪我の功名か、新庄で面白いものが見られそうだ。
列車は結局遅れを取り戻すことなく、12時過ぎに新庄駅に到着。

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普段は人影が少なく淋しい新庄の街だが、今日は駅構内も商店街も物凄い人だかりで驚かされる。手許に駅前通りの画像が二枚あるので見比べてみよう。上が今日、下が昨年7月23日に新庄市に立ち寄った時の様子である。

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人だかりの凄さ、商店街の別地点からも撮影してみた。とにもかくにも、新庄市でこれだけの人混みに遭遇したのは初めての経験で、面食らう。

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行き交う人々を見ていて思ったのは、小中高校生に加えて家族連れの姿も結構あったこと。学校が休みなのはまだ理解できるとしても、ひょっとしたら企業も相当数が休みなのであろうか。昼食に立ち寄った蕎麦屋では関西弁の会話も聞かれたので、祭りにあわせて遠方から帰省している人もいるのかもしれない。
新庄市では来月に市長選挙が控えているとのことだが、ポスター、看板といった選挙グッズの姿も全く見られない。祭りの最中では選挙も休戦せざるを得ないのだろう。
祭りのメインを飾るのは、市内の各町内会が繰り出し市街地を練り歩く20台ほどの山車。ただし、山車パレードは昨日で終わってしまったとのことなので、残念ながら生では見れず… それでも、人混みと露店で祭りの雰囲気は十二分に味わえたし、新庄の街に対するイメージもだいぶ変わった。来年以降も盛り上がって欲しいと願いつつ、滞在2時間ほどで新庄駅を後にした。