2009年12月11日 ~クリスマスプレゼント購入記 結局散歩じゃないか!~

今日は休日。でも散歩には出掛けない。
子供達にクリスマスプレゼントを買いに行く予定を立てていたのだ。
事前のリサーチでは、上の子はバトルスピリッツ構築済みデッキ「紅蓮の稲妻」と「白銀の機神」(以下、バトスピと省略する)、下の子はオカリナを所望しているとのこと。上の子は小学2年生にしては幾分マセたチョイス、下の子に関しては、何と言っていいのやら… 去年まで毎年人形や縫いぐるみの類だったはずなのに、年長組になっていきなりマニアックになってしまった感がある。
バトスピに関しては福島近辺でも買えそうだが、オカリナはちょっと微妙。福島市内にもパセオ通りを中心に2、3の楽器店があるもののオカリナ、特に子供向けのものを売っているかどうかわからなかったので、思い切って、楽器メーカー直営の店舗がある仙台まで出向いてみることにした。
桑折駅発9時13分の快速電車で出発し、10時12分に仙台駅着。まずは駅西口から延びている南町通を歩き、サンモール一番町へと歩を進める。いずれも古くからの商店街であるが、他の地方都市同様、賑わいはだいぶ失せているように感じる。特にこの一帯の場合は、前者が十字屋の閉店、後者が丸善の仙台駅前への移転と基幹店舗の消失が客足にも響いているようだ。加えて前者に関しては、現在真下で地下鉄東西線の工事が急ピッチで建設が進んでおり、人もクルマも通りにくい状況が続いていることが、商売にも影響しているように思われた。
サンモール一番町にあるヤマハ仙台店に着いたのは、開店と同時の10時半ジャストのことだった。一番乗りというのは気持ちが良い。地下にある管楽器売り場へと足を運ぶと、オカリナはすぐに見つかった。陶器製のオカリナは総じて高価だし子供が扱うと誤って落として割ってしまう可能性もあるので、プラスチック製のオカリナを購入。値段は… 1,050円。クリスマスプレゼントにしてはいささか安すぎる。付帯品として子供向けのオカリナの教本か楽譜がないか探してみたが、見つからなかったのでとりあえず諦めて店を出た。
下の子の追加プレゼントについては後で考えるとして、オカリナがすぐに手に入ったのは良かった。この調子でバトスピもゲットして、下の子が幼稚園から帰宅する1時半までには帰宅したいところ。時間はまだ1時間以上ある。余裕だ余裕だ… とその時は思っていた。
サンモール一番町を北上し、青葉通との角にあるデパート・藤崎へ。ここの5階に玩具売り場がある。訪れるのは久しぶりのことだ。上の子が赤ん坊の頃以来だろうか。
さして広くない玩具売り場だったが、バトスピを含むトレーディングカードのコーナーはちゃんとあった。さすが藤崎、とコーナーを見つけた瞬間は思ったが、間もなくそれは落胆へと変わる。バトスピ自体はあるのだが、上の子が所望する構築済みデッキが売っていないのだ。あらら… 他をあたるしかない。さすがにリーチ一発ツモとはいかなかったようだ。
時間の都合もあり、藤崎からはマーブルロードおおまち、クリスロード、ハピナ名掛丁とアーケード街を仙台駅方面へと歩く。途中、楽譜を販売しているというクリスロードにある新星堂カルチェファイブ仙台店に立ち寄り。4階にある楽譜コーナーでオカリナの楽譜もいくつか見つけたが、いずれも大人向けであり、下の子に見合うものは見つからなかった。
店を出て、更にアーケード街を歩く。玩具店やゲームソフトショップの1、2軒あったように記憶していたが、そんなものは全然見つからなかった。
仙台駅に到着。駅ビルのエスパルだったら売っているかなと目星をつけて訪れてみたが、なんと、いつの間にやら玩具店が撤退していた。え!? うそ!! 一瞬絶句した。時計を見ると、既に時刻は11時40分。当初予定していた帰宅時間に間に合わせるためには仙台駅を12時ジャストに発つ電車に乗る必要がある。諦めて帰ろうかとも思ったが、乗りかかった船。妻に帰りが遅くなる旨メールして、バトスピ捜査を続行することにした。
駅を出て、ペデストリアンデッキを歩く。第一目標は、デッキを挟んで駅と対峙している仙台ロフトだ。以前同地で営業していたams西武を引き継いで2003年にオープンした雑貨店だが、意外にも訪れるのは初めてだったりする。店内の様子はams西武時代から様変わりしていたが、唯一エスカレーターの手摺だけが、ams西武のシンボルカラーだった緑色が引き継がれていた。玩具売り場はなかったが、子供向け雑貨のコーナーが5階にあったので、チェック。でも残念ながらトレーディングカード自体が販売されていなかった。
気を落とす間もなく次のスポットへ。目指す先は、ロフト仙台とは愛宕上杉通を挟んで対峙しているヤマダ電機LABI仙台。仙台に着いて最初に歩いた南町通にも面しており、十字屋撤退後の後継テナントとして2007年に入居した経緯を持つ。ここもまた、入店するのは初めてだ。店内に入ると、5階に比較的規模の大きい玩具売り場があるという。若干の期待を抱き、5階へとエスカレーターを登った。
さて、バトスピは… あった! しかも上の子が所望する構築済みデッキのうち「白銀の機神」があるじゃないか! ところが、もう一つの「紅蓮の稲妻」が見つからない。もう一度コーナーを見渡してみると、なんと「好評につき在庫切れ」の表記が… え~っ! あと一歩だったのに!!
でも、ここでメゲてはいられない。電気店の玩具売り場に手応えを感じた私は、駅東口に出、駅前広場に面したヨドバシカメラへと向かった。店内を歩くお客さんの数が、LABI仙台とは比較にならないほど多い。ここでようやく捜索に終止符が打てるかな? と2階の玩具売り場へと足を運んだ。
が、なんとここでも、「白銀の機神」はあるけれども「紅蓮の稲妻」がなかったのである。ガックリ肩を落とす私。ここで時刻は12時を過ぎ、小腹も空いてきた。再び諦めモードになったが、まだ探していないエリアを見てみようと再び勇気をふるった。
西口に戻り、広瀬通を経由して繁華街の一番町へ。ここなら売っているだろう。確か広瀬通との交差点付近に白牡丹という玩具店があったはずである。
ところが、探してみても見つからない。どうしてぇ? 正確に言うと、白牡丹という店はあるにはあったが、どういう訳かメイ牛山ハリウッド化粧品フランチャイズと化していた。かつて営業していた玩具店・白牡丹との関連はわからない。
もうこの辺りから手当たり次第に店をあたるようになってきた。広瀬通の北にある一番町四丁目では、マリヤ人形店とかG対策本部とか、見当違いの店にまで立ち寄った。それでもバトスピは見つからない、というかあるはずがない。
最後の望みで三越仙台店に立ち寄る。玩具売り場は本館の北側にある定禅寺通り館の3階にあったが、さすが(?)三越、ハイソな雰囲気で、バトスピなんてありそうにない。その代りという訳ではないが、津川雅彦が運営しているグランパパのショップがあり、店頭には顎髭を伸ばした津川のニッコリ微笑んだ写真が掲げられている。

津川の笑顔なんてどうでもいい! 俺は子供の笑顔が見たいんだ!!

でも実際問題仙台市中心部には期待できそうもないので、地下鉄に乗り、思い切って長町に出ることにした。確か長町一丁目駅の近くの広瀬橋のたもとにサニーランドという比較的規模の大きい玩具店があったはずである。
電車に揺られて十数分。長町一丁目駅に到着。エレベーターで地上に出た瞬間に、絶句。なんと、サニーランドは取り壊されてマンションの建設現場になっているではないか! わずか2ヶ月ちょっと前、今年の9月30日にこの一帯を散歩した時には少なくとも建物はあったと思うのだけど…※ ここまでくると、自分の不運というよりは間の悪さを笑うしかない。
長町まで出てしまうと、あと立ち寄れそうなのはザ・モール長町ぐらいか。再び地下鉄に乗れば二つ目の長町南駅の至近にあるが、私はその名の通り奥州街道に沿って細長く延びている長町の商店街を歩いた。不効率極まりない徒歩をどうして選択したのか、自分でもわからない。でも、そのおかげで、嬉しい発見をすることになる。
長町一丁目駅と長町駅の中間、商店街のほぼ中央を漫然と歩いていると、左手に「コレクターズTOYショップ・ポセイドン」と看板を掲げた店を発見。この手の店はプラモデル系に特化しているような先入観があったのであまり期待はしていなかったが、一応入店してみる。店内には客がなく、店番の男性は所在なさげに脚立に登って陳列棚の整理をしていた。
私も棚を見る。やはりプラモデル類が多かったが、トレーディングカードも置いているようだ。これはひょっとしてひょっとするかも… と思い見渡してみると、レジ近くの陳列棚の下の方に「紅蓮の稲妻」と「白銀の機神」が並んで置いてあるではないか!!
思わず「あった!!」と声に出して叫んでしまった。店番の男性が驚いて私の方を振り向いた。

※後で調べてみると、長町一丁目のサニーランドは2007年7月に閉店し、2008年中には既に更地になっていたようです。