2013年8月28日 ~米沢・新潟旅行記 その3~

白山神社の大鳥居の前から続いている古町通の商店街だが、白山神社寄りの500メートルほど、町名で言うと古町通一番町から四番町までは、繁華街というよりは地場密着型の商店街という印象だ。本格的な繁華街となるのは、全天候型のアーケードが設置されている五番町から七番町までということになる。
が、歩いてみた印象としては、平日の午後なのに閑散…客層もまた高齢者の比率が高く、若者が少ないように思う。賑わいという観点では、先週訪れた盛岡市の大通と大差ないように思われた。
 
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ただし、古町通六番町と七番町との間を横切る柾谷小路との交差点付近だけは別。沿道は商店のみならず金融機関や商社の営業所が集中する一角なだけに、人通りも比較的多い。尖塔を思わせる外観の高層ビル・NEXT21が、ひときわ目立っている。このビルはラフォーレ原宿が入居するなど、柾谷小路の向かいにある三越新潟店とともに、新潟市の商業拠点の一つとして機能しているようだ。
とは言うものの、柾谷小路と古町通との交差点にあった大和新潟店が2010年に撤退するなど、かつてに比べると地盤沈下している感がなくもない。 
 
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古町通のアーケードを見終えた後は一本西側を並行する西堀通へと進み、通りの真下(六番町から七番町)にある地下街・西堀ROSAへと入る。古町通の状況を見ていてある程度想像はしていたが、ここもまた人通りが少なく、かつ若者の姿が見られない。 店舗構成もまた、中高年向けの店舗が多いような気がする。
 
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古町通、西堀ROSAと政令指定都市にしてはやや寂しい繁華街ばかりが続く新潟市だが、 古町通の二つ東を並行している本町通六番町のアーケードは、少々様子が違った。生鮮食料品を中心に露店が多数進出しており、「市民の台所」といった雰囲気。こちらも高齢者が少なくなかったが、家族連れの姿もチラホラ見られ、ある程度の活気を感じた。
ただ、少々気になるのは、アーケード内を走行する自転車が少なくなかったこと。古町通でも自転車の姿は見られた。こういう所では下車して歩くのがマナーなんじゃないかと思う次第。良く解釈すれば古町通や本町通が近隣の市民に親しまれている証左といえるのかもしれないが、ハッキリ言って危険だ。せめて歩行者と自転車の動線を別にするなど、安心して買い物ができるよう何らかの対策を、新潟市には望みたい。
 
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本町通から柾谷小路へと戻り、新潟駅方面へと歩を進める。白山駅を出てからまだ40分ほどしか建っていない。予想よりも速いペースだな、と思う。
新潟市を代表するランドマーク・信濃川に架かる萬代橋を渡る。日本一の大河・信濃川を渡るにしては欄干がかなり低く若干の恐怖感を覚えるが、橋自体が国の重要文化財に指定されているから、下手にリニューアルすることもできないだろう。ここは、我慢するしかない。
この萬代橋、かつては信濃川で最も下流に架かる橋であったが、2002年になって更に下流に柳都大橋が架かり、その座を返上した。 更に言うと、柳都大橋の袂には、同じ2002年にコンベンションホールからなる朱鷺メッセが建っている。朱鷺メッセ内にありホテル日航新潟などが入居する万代島ビルは地上31階建。本州日本海側では最も高いビルになるとのこと。ちなみに、このビルの竣工以前、新潟市一のノッポビルはNEXT21(その名の通り21階建て)であった。万代島ビルの存在は、古町界隈の衰退を逆説的に象徴するような気がしなくもない。
 
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