2014年3月27日 ~東京日帰り旅行記①~

先日、上の子が小学校を卒業した。
そこで、上の子の旅費が子供運賃のうちに、家族で卒業旅行へと出掛けようと企画してみた。
行先は、東京。うちの子供達は東京ディズニーリゾートへは複数回訪れたことがあるものの、東京都内への本格来訪は皆無。だからこそ、得るものもあるんじゃないのかな…と思ったのだ。もっとも、私の仕事はなかなか連休が取りづらいため、行程も日帰りの強行軍。東京の街なんてたった一日では回りきれるはずもないので、ピンポイントで効率良く回れる所を回ろうかと考えている。
妻の運転で福島駅まで行き、6時33分発の上り始発の新幹線で、まずは出発。
 
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とは言うものの、今回の日帰り旅行では、懸念材料がひとつあった。
それは、天気。今日の東京の天気予報は「曇り時々雨」。午前中の降水確率は50%とのこと。
南下を続ける新幹線。福島駅付近で降っていた雨は宇都宮駅付近では完全に上がっており我々を喜ばせてくれたが、東京が近付くと再び濡れた路面と傘を差した通行人の姿が目立つようになる。遠方の眺望もきかない…霧雨だろうか。旅のオープニングは上野駅から御徒町駅までアメ横を歩き、その後地下鉄で浅草へと移動し隅田川水上バスに乗る計画を立てていたので、雨では楽しみも半減してしまう。
8時10分、上野駅に到着。周辺の天気は、やはり霧雨。
それでも、家族全員傘をさして、アメ横を歩いてみた。時間帯的に致し方のないことだが閉店している店が多く、人通りも殆どなく通りをゴミ収集車が我が物顔で走っている状況であったが、色濃く残る昭和の雰囲気は今も変わらず、また、昨年放送された朝ドラ「あまちゃん」の舞台でもあるアメ横の雰囲気は、ある程度堪能できた。
 
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アメ横を歩いた後は、上野広小路駅から東京メトロ銀座線に乗り、終点の浅草駅へ。この路線は戦前に全通した東京では最も古い歴史を誇る地下鉄で、そのせいもあってか車両がかなり小ぶり。しかも、さっきまで新幹線に乗っていたから、その小ささがひときわ目立つように感じられた。
浅草駅で 下車した後は、浅草のシンボル・雷門の前で記念撮影。アメ横と同様に仲見世もまた開店前の店が多かったものの観光客の姿がチラホラ見られる。特にアジア系の外国人の姿が目立った。
 
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雷門から浅草駅前・吾妻橋の袂にある水上バスの乗り場まで移動。出航時刻は9時35分とのことなので、しばし待機し、隅田川の風景を家族で眺める。
浅草は東京スカイツリーから東武スカイツリーラインでわずか一駅。直線距離にして1キロ少ししか離れていないはずだが、驚いたことに、スカイツリーは先端が霧に隠れてしまっており、天候の悪さを改めて思い知る。なお、スカイツリーは今回の旅行コースには入っておらず、浅草から眺めるだけにとどめる予定を立てていたため、完全にあてが外れたことになる。
ただ、子供達は、そんな親の落胆はどこ吹く風とばかりに、川沿いに見えるアサヒビールタワーの個性的なデザインや隅田川を時々行き来する船に興味津々であり、特に下の子は、その佇まいをデジカメに何枚も収めていた。とりあえず、胸をなで下ろす。
 
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定刻通りに、水上バスが出航。浜離宮庭園日の出桟橋に直接向かうのではなく、一旦北上して隅田公園の桜を見せるという粋な趣向を見せてくれたのだが、残念なことに肝心の桜が一部の早咲き桜を除いて開花しておらず、こちらも空振り気味。
相変わらず、遠方の眺望もきかない。強いて子供達の関心をひいたのは橋の下を通過する瞬間だったが、いくつも連続して通過するとさすがに飽きてしまった模様。上の子などは、 前日の寝不足がたたってしまったのかついに寝入ってしまった。ありゃりゃ…東京ならではの体験ができるかなと思ってチョイスした川下りなのに、まさか乗船中に舟を漕がれるとは想像していなかった。
出航から30分を経過し、水上バス隅田川の河口へと近づいていく。かつて開閉橋だった名残が残る勝鬨橋、数年後には豊洲へと移転する築地市場を通過し、浜離宮庭園に到着。ここで下船し、汐留の街を訪れようかと思う。
外は相変わらずの雨。この先の行程が若干心配ではあったが、庭園内に設けられた菜の花畑があまりにも鮮やかで、ちょっぴり心が癒される。
 
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