2014年3月27日 ~東京日帰り旅行記③~

結局、午後2時過ぎに東京タワーを出発。赤羽橋駅とは逆方向にある東京メトロ日比谷線神谷町駅から、銀座駅へと移動することにした。雨はまだ降り続いているし、子供達も疲労の色が出始めている。とりあえずは、銀座の街並みを見ながら喫茶店で時間でも潰そうかと思ったのである。
銀座五丁目、中央通に面して文明堂のカフェがあったので、入店。
が、直後に、入店を後悔することになる。
コーヒー一杯の値段が、なんとお昼に食べたカレーの値段よりも高いのだ。店内を見渡すと、中高年の女性が大半を占めている。いささか古い表現だが、語りにふける彼女達がみんな有閑マダムに見えてきた。場違いな所に来てしまったな…と再び後悔。でも、妻の表情を見ると「どうせ銀座のカフェなんてこのぐらいの値段なんでしょ」と意に介さない様子だったので、少し救われた。
とりあえず、コーヒーとカステラを注文し、とりあえずはコーヒー代の元を取らなければと適当な話をしながら1時間弱滞在。多少粘った効果があったのか、店を後にする頃には、雨が止んでいた。
 
イメージ 1
 
雨が止んだとなれば、東京の街を存分に歩いてみたくなる。ちょっと思いきって、銀座から皇居経由で丸の内まで歩くことにする。気のせいかもしれないが、疲れ気味だった子供達も、歩くと聞いて元気を取り戻したように感じれた。
中央通りからみゆき通りに入り、西進。校舎に蔦が絡まる泰明小学校の風格ある校舎を目にし、下の子が、
「この小学校は、受験して入る所なの?」と訊いてくる。
「いや、公立の小学校だよ」と返すと、「でもさ、こんなにクルマも信号もいっぱいある所の学校って、通うの大変そうだね」と、現役の小学生らしい感想を口にする。
JRのガードをくぐると、中央区から千代田区へ。帝国ホテルや東京宝塚、日生の各劇場の前を通り過ぎ、日比谷公園の前で右折し、日比谷通を北上。皇居の周囲を走るランナーに抜かれながら歩き、馬場先門の交差点で今度は左折。皇居外苑へと入る。子供達は「東京の中にもこんなに広々とした所があるんだ!」と目を丸くしている。上の子などは、これまでの雨の中や屋内での閉塞感から解放されたかの如く、外苑の中を駆けだす始末。
ここで、ひょっとしたら皇居の周囲を走るランナーも、皇居が有する解放感を味わいたくて、走っているのかもしれないな…と思う。 
二重橋の前まで歩き、記念撮影してから、踵を返して丸の内へと向かう。
 
イメージ 2
 
改めて、皇居外苑から、丸の内方向を撮影。 警察官が常駐し若干物々しい雰囲気ではあるが、コンクリートジャングルの中でこの広々とした空間は、やはりオアシス的な効果をもたらしていると思う。何度でも訪れたいと思わせる風景だ。
 
イメージ 3
 
坂下門から行幸通りを経由し、東京駅に到着。 昨年リニューアルされた駅舎も立派だが、周囲のビルがこぞって高層化されたのにも驚かされる。元気を取り戻した子供達は、ビルを指さしては何階建てかいちいち数えている。30階建て以上は当たり前。そんな風景、福島県はもちろんのこと、日本全国探してもそうそうあるものではない。東京の凄さを、改めて思い知る。
 
イメージ 4
 
夕食の予約をしていた午後6時まではまだ間があったので、東京駅の構内や、周囲のビルの中も歩いてみる。
下の写真は昨年東京駅前にオープンしたKITTEの内部。5階までが吹き抜けになっている斬新なデザインが特徴だ。この他にも、丸の内ブリックスクエアなどを見て回る。ブリックスクエアの1階にあるキャス・キッドソンというショップに妻と下の子の女性陣はクギ付けとなり、実に30分以上もの時間を店内で費やす。私と上の子の男性陣は彼女達についていくことができず、館内に設けられた椅子で仮眠を決め込む。
夕食は、同じブリックスクエアの地下1階にあるまんてん鮨。子供達にとっては生まれて初めてとなる「回転しないお寿司」でもある。全国各地から取り揃えられたネタの数々に、舌鼓を打つ。アナゴの稚魚やらホタルイカやら、福島ではまず食べられないネタもあったりして、15種類以上は戴いたろうか。1時間半ほど堪能したら、すっかりお腹いっぱいになっていた。 
 
イメージ 5