2014年10月4日 ~喜多方で朝ラー~

いささか唐突な話になるが、桑折駅5時35分発の上り始発電車に乗って、はるばる(?)喜多方市までやってきた。喜多方駅に到着したのは、8時31分。つまり、約3時間もかかっている。同じ福島県とはいえ桑折駅と喜多方駅とは東北本線磐越西線経由で140.4キロも離れているからこれだけの時間がかかるのは致し方ない半面、8時台に喜多方駅にたどり着けるということは喜多方名物の「朝ラー」も十分味わえる訳で「早起きは三文の得」とばかりに寝ている妻子をほったらかして(おいおい)一人で訪れた次第。
なお、喜多方市を訪れるのは、2010年8月11日(参照URL:http://blogs.yahoo.co.jp/captain4158/62419930.html)以来、4年ぶりのことになる。
 
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4年前に訪れた時と比べて、喜多方市の中心街は大きく様相を変えていた。
まず、街を南北に貫く目抜き通り(主要地方道喜多方会津坂下線および国道459号線)のアーケードが完全に撤去されており、歩道もリニューアル。電柱も撤去され地下に埋設されたようだ。
通り沿いの商店もまた、蔵のまち・喜多方らしい外観へと生まれ変わっている。残念ながら一部に空き店舗があったりするのだが、これらの建物のシャッターにも地元の学生のものとおぼしき絵が描かれており、寂しさを多少紛らわせる役目を果たしている。
 
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さて、朝ラーをいただくとしよう。
目指した店は、目抜き通りから少し東の小路へと入った先にある坂内食堂。4年前も訪れた喜多方ラーメンの有名店だ。あの時は店の前に長蛇の列ができていたが、今朝は並ばずに店内へと入ることができた。
とは言うものの、席は半分超が埋まっていただろうか。しかも、地元の人ではなく観光客とおぼしき2~4人程度の団体の姿が目立つ。私のような一人客も、チラホラと見られた。
 
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ちなみに、こちらが坂内食堂でいただいたラーメン。
 
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坂内食堂にいた時間は、注文待ちが7、8分、食べていた時間が10分程度だったろうか。店を出たのは、9時少し過ぎのことであった。
9時30分に喜多方駅を発つ列車があるのでそれに乗って帰ろうかと思いかけたが、せっかく喜多方市まで来たのだから、街を見て歩かないと少々もったいない。帰りの列車は次の10時26分発(快速あがの)にするとして、それまでの1時間ちょっとの間、腹ごなしも兼ねての市内散策といこう。
まずは目抜き通りに戻り、商店街の北端近くに位置する甲斐本家蔵座敷まで歩を進める。蔵のまちのシンボル的な建物とあって、さすがに立派だ。一般公開もされているがあいにく開館時刻は午前10時とのこと。外観だけ撮影して引き上げることにする。
 
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甲斐本家のすぐ近くから、目抜き通りの西側を並行するように通る石畳の小路が延びている。地元では、歴史的みちすじあるいはレキミチと呼んでいるようだが、この道を通って街の南端近くにある喜多方駅へと戻ろうかと思う。
なお、下の写真の左手に見える建物は、甲斐本家の裏口。そんな一角を縫うように通っているのも、この道の面白いところである。
 
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歴史的みちすじの沿道には、酒蔵がいくつか見られる。そう言えば喜多方市は、会津若松市二本松市と並ぶ、福島県内でも有数の日本酒の産地。ここを訪れるまですっかり頭から抜け落ちていた。
下の写真は、沿道で撮影した吉の川、大和川、㐂多の華の各酒蔵。特に吉の川は建物が道を跨いで広がっており、その間に屋根が渡されているのが面白い。
 
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そんなこんなで立ち止まっては撮影の繰り返しで散策していたため、喜多方駅に戻った時には10時を少し回っていた。短い時間ではあったが、それなりに喜多方の街を堪能できた小旅行であった。