2007年7月22日 ~大河原から白石川南岸経由で白石まで~

今朝も、5時に起床した。
だが、昨日からの雨が未だ降り続いており、今回の散歩も中止するかどうか思案のしどころ。天気予報によると降水確率は五分五分なので歩きに行きたいのだが、一か八かで出掛けても現地が雨だったら元も子もない。従って、今回予定していたあさか野バイパスは電車賃的にリスクが大きいので回避することにし、定期券が使える宮城県方面へ。いつも通勤で利用する6時29分発の電車に乗り、7時03分着の大河原で下車する。
大河原からは、蔵王町永野を経由して遠刈田温泉まで出掛ける計画を考えていた。しかし、駅前の天候は、歩けなくはないものの霧雨模様。公共交通機関が発達していない所だけに降り出した時のことを考えるとやはりリスキー。従って、別の行き先を検討することに。
いろいろ迷った挙句、白石川の南岸を通っている主要地方道白石柴田線を白石まで行くことにした。東北本線にぴったり寄り添うルートであり沿道の景色も熟知しているので新鮮味には欠けるが、いざという時最寄の駅で電車に駆け込み乗車できる安心感はある。
大河原駅から街を通り抜け、南西の方角に延びている白石柴田線へ。市街地の南端に位置する上谷団地を通り抜けると、周囲は一転して田園風景となる。人家はポツポツとあるのみで、集落らしい集落すらない。大河原といえば仙南地区随一の商業都市で国道4号線沿道など人口(2万3千人)以上の賑わいを感じるが、街が実勢以上に大きく見えるのは、郊外に人があまり住んでいないせいもあるかもしれない。
また、今歩いている白石柴田線も、主要地方道とは名ばかりの整備状況。歩道はおろか、センターラインすらなく、あぜ道に毛が生えた程度の細道なのだ。時折クルマがすれ違いますが、道幅いっぱいを使ってやりすごすのがやっと。場所によっては、すれ違える地点までどちらかのクルマがバックするケースすらあった。
そんな「淋しい大河原」を満喫していると、何時の間にやら白石市に入っていて、もう北白川の駅近く。電車の車窓から見る北白川は淋しい所だが、駅周辺にはそれなりに人家が集中しており、人家の殆どない所ばかり歩いてきた身から見ると、ちょっと安心する。
大河原から北白川まで約1時間。この間雨が降り出さなかったので、ここから白石まではちょっと冒険をしてみる。駅近くから分岐している県道北白川停車場犬卒塔婆線~国道113号線を経由して、白石まで行こうかと思う。何より惹かれたのが「犬卒塔婆」という地名。県道と国道との合流点付近にある所なのだが、その横溝正史の小説に出てきそうな響きが、どうにも気になって仕方がない。
駅近くにある白川中学校の前から分かれる県道は、どちらが主要地方道かわからないほど、きちんと整備されていた。歩道もセンターラインも、ちゃんとついている。行き交うクルマもそれなりにある。実はこの道路は白石市中心部から大河原方面への最短ルート。これだけ整備されていれば通るクルマも多いだろうなと思う。
眼前に国道113号線が見えてきた。この辺りが犬卒塔婆である。が、特におどろおどろしい旧家や寺社がある訳でもなく、他地域と変わらぬ景観であった。いや、一点だけ違っている。県道と国道の交差点に面してコンビニがあるのだ。人口密度が低いこの地域では珍しい物件だが、逆に交差点付近の交通量の多さを物語っている。
国道113号線に入っても、しばらくはこれまでと変わらず、丘陵と田畑が続く風景。2キロほど歩いてようやく白石の街が見え始め、東北新幹線のガードをくぐるとあとは住宅地の中であった。
白石駅には、9時17分に到着。即興の散歩、しかも歩行時間2時間14分と普段の早朝散歩よりやや短めであったが、特に後半にアップダウンが多く、結構疲れた。