2007年7月29日 ~安積永盛からあさか野バイパス経由で日和田まで~

昨日は妻子とクルマで猪苗代まで出掛けた。猪苗代湖の遊覧船や志田浜での湖水浴を親子で経験し、とても楽しい時を過ごした。
だから疲れていて外出などまっぴら御免のはずなのに、今朝も散歩に出掛けてしまう私。起床時間も4時30分で、いつもより早め。気合いが入っている。
桑折発5時41分の始発電車に久々に乗車。しばらく乗っていない間に、車両が新型のものに入れ替わっていた。約1時間半揺られて7時07分に、今回の散歩の起点である安積永盛に到着。時刻表上ではみどりの窓口の設置駅なのに今朝の改札は無人。ちょっと淋しい構内である。
線路の東側にある駅舎の北にある跨線橋を渡って、駅の西側に。駅から延びる道を少し歩くと国道4号線との交差点に差し掛かるので、ここを左折し南下。交差点付近はヨークベニマルをはじめロードサイドショップが建ち並んでいる。
今日の主目的は、郡山市街の西部を縦貫する国道4号線あさか野バイパス。南側の起点となる十貫内(じっこうち)交差点へと向かう。安積永盛から十貫内までは約2キロ。ウォーミングアップにはもってこいの道のりだ。
右側からあさか野バイパスが立体交差で近づいてくると、十貫内交差点。ちなみにここは行政区画的には須賀川市に含まれる。ちょっとばかり通過するだけだが、早朝散歩で歩いた経験のある自治体が一つ増えた。
さて、本題のあさか野バイパス。はじめは、木々の多い丘陵の中を通る。クルマの音よりもセミの鳴き声の方が目立つくらいだ。意外にものどかな散歩かなと思いかけるがそうは問屋が卸さない。あさか野バイパスは交差する主要道路の大半と立体交差しているので、交差地点に差し掛かる度に歩道は車道とだいぶ離れた所に押しやられざるを得なくなるのだ。特に丘陵地でその傾向が強く、車道は交差地点に差し掛かっても切り通しの下を勾配もなく一直線に突っ切っているのに、歩道は交差道路に接続する側道と共に丘陵の勾配に忠実に坂を登って交差道路と平面交差し、その先は再び勾配を下って車道と合流するという次第。このパターンが2、3回は繰り返される。
ようやく丘陵地帯を抜けると、今度は水田の中。福島市だと水田と果樹園とが入り交じる風景だが、郡山市近辺の農地は大半が水田だ。昨日猪苗代湖を訪れたこともあり、明治時代に猪苗代湖の水をこの地域に引いた安積疎水の威力を実感する。東北自動車道郡山南ICへと向かう主要地方道郡山長沼線との交差点を過ぎると、ようやく住宅地に。でも、道路の開通と同時に周辺の区画整理が進んだ結果ロードサイドショップが目立つようになった福島西道路と違い、あさか野バイパスは既存の住宅地の中を突っ切っているせいか、そのテの店舗がさほど見られない。
そんな住宅地の中に、久留米という地域がある。久留米という地名は、安積疎水の開削と期を一にしてこの地に開拓にやってきた久留米藩士に因んでつけられたものと言われている。なお、語尾に「~だばい」とつく郡山弁もまた、九州弁の影響を受けているという話がある。郡山というと歴史的要素に乏しい土地柄というイメージが強いが、こういう話を聞くと決してそうでもないことがわかる。
この久留米のあたりから、あさか野バイパスの車道は高架橋を駆け上り、さながら首都高のような状況になる。かと思うと、郡山駅前から西に延びている新さくら通りに近づくと今度は掘割の下に潜ってしまう次第。歩道はそれには付き合いきれずに地形に忠実に通っているので、全然別の道路のようだ。そんな状況が、磐越西線と県道荒井郡山線とをまとめて跨ぐ陸橋の所まで続いている。
が、その先は様相が一変。十貫内付近に戻ったかのように、丘陵と水田が展開する風景となる。その只中を、我があさか野バイパスは一直線に突っ切っている。
しばらく歩くと、左手に大きな観覧車が登場。郡山市最大級のショッピングモール・ジャスコ郡山フェスタ店の目印だ。東北本線の車窓からも観覧車や建物の一部を見ることができるが、近くで見ると非常に大きな建物で驚かされる。福島市近辺にはこれほど大きなショッピングモールはないので、ちょっと悔しくもなる。
なお、ジャスコの前で、あさか野バイパスは従来の国道4号線に合流。沿道にアミューズメント系の店が目立つ国道をしばらく歩き、県道岩根日和田線との交差点を右折。10分ほど歩くと日和田駅に到着となる。日和田駅は住宅地の中にある無人駅だが、待合室に列車待ちのお客さんが結構おり、それほど広くはない駅前広場にも空車のタクシーが2、3台待っているなど、意外に賑やかであった。

さて、今回の散歩で、年初の目標であった「郡山(厳密に言うと安積永盛)~仙台間の東北本線のすべての駅を早朝散歩目的で乗降」を達成した。一つの区切りを迎えひとり祝杯を挙げたい気分だったが、残念なことに日和田駅周辺にはアルコールを販売している店がなかった。
なお、乗降した駅と初回乗降日を、ここに掲げる。

安積永盛(2007.7.29)
郡山(2006.10.1)
日和田(2007.7.29)
五百川(2006.9.24)
本宮(2007.6.17)
杉田(2007.6.10)
二本松(2006.9.16)
安達(2007.4.28)
松川(2006.9.16)
金谷川(2006.12.3)
南福島(2006.11.19)
福島(2006.8.20)
東福島(2006.10.29)
伊達(2006.11.12)
桑折(2006.8.19)
藤田(2007.3.4)
貝田(2006.8.19)
越河(2007.3.24)
白石(2006.8.26)
東白石(2007.2.25)
北白川(2006.9.10)
大河原(2007.2.25)
船岡(2007.4.15)
槻木(2006.9.17)
岩沼(2007.5.3)
館腰(2007.6.23)
名取(2006.9.30)
南仙台(2007.7.8)
太子堂(2007.6.9)
長町(2007.5.20)
仙台(2006.10.8)