2007年12月2日 ~歩いてみたい街道① 羽州街道~

早朝散歩もここ2ヶ月ほどすっかり歩けずじまい。雪も降ってきたし、このまま年を越してしまう可能性が高くなってきた。
楽しみが減るのかと思いきや、むしろこんな時期は地図を見ながら夢想にふけるのが習慣だったりする。ここ2年は奥州街道とその近辺ばかり歩いてきたが来年以降は別の街道も積極的に歩いてみたいな、とか考えながら。
一応考えているのは、羽州街道陸前浜街道会津街道(二本松街道)の3ヶ所。今回から3回にわたって、夢想したルートを書いてみたいと思う。まずは羽州街道から。

私の住む桑折町を起点とする羽州街道は、山形、秋田の両県を縦貫して青森市油川まで至る全長400キロを超える街道である。その全線を歩き切るのはどう考えても至難の業。しかも山形市以北は自宅からの距離も遠くなる上公共交通機関の便もあまり良くないので、散歩に出かけるとなると山形市以南に限定されることになる。
また、桑折から白石市と七ヶ宿町との境界に近い白石市小原藤坂までは、今年の8月12日に既に踏破済。このことを加味すると、予定ルートは以下の通りとなる。

1回目…白石市小原藤坂~七ヶ宿町干蒲(約26キロ)
昨年歩いた藤坂から七ヶ宿町西端の集落・干蒲まで行ってしまおうという、のっけからすごい距離の散歩である。こうなってしまうのは、七ヶ宿町内の公共交通機関の事情によるものだ。町内には町役場のある関を起点とした町営バスが走っているのだが、羽州街道沿いを通る便は朝の便が行った後12時台後半までないのだ。となれば、逆にどんどん歩くしかない。藤坂には電車とバスを乗り継いで8時前後に着くことが可能なので、4時間かけて一気に干蒲まで行ってしまおうという次第である。

2回目…七ヶ宿町干蒲~かみのやま温泉駅(約17キロ)
干蒲から金山峠を越えて山形県入りし、上山市まで行くルート。峠の下り勾配がちと心配だが、下り切ったらあとは平坦だから、さほど歩きにくくはないと思う。なお、起点の干蒲に着くだけでも電車とバス(バスは2回)を乗り継いで3時間近くかかる見込みで、下手すると散歩より長い時間となる。終点のかみのやま温泉駅では12時22分発の上り電車に間に合うのが目標。これを逃すと、帰宅時刻が大幅に遅くなってしまう。

3回目…かみのやま温泉駅山形駅(約14キロ)
上山から山形まで。過去2回の山岳ルートとは対照的に、勾配の殆ど見られないルートだ。この回の見所は、何と言っても山形の市街地。山形駅周辺からその北東に位置する七日町の商店街までは歩いたことがあるのだが、山形駅から南の市街地は初めての経験。福島や郡山と比較しながら、街の発展ぶりを見ていきたいと思う。なお、山形からの帰途は、奥羽本線(山形新幹線)で福島に出るより仙山線で仙台に出た方が、早く帰宅できそうだ。

4回目…山形駅山寺駅(約14キロ)
前回の散歩でとりあえず山形駅までは歩いたことにはなるけれど、山形の街に来たからには、やはり七日町や文翔館(旧山形県庁)には立ち寄りたいところ。そこで山形駅から羽州街道ではなく二口街道(仙台市太白区茂庭赤石~太白区秋保~山形市)を通って山寺まで行くルートを検討してみようかと思う。ルートまでの行き帰りの公共交通機関については、仙山線が沿っているので特に支障はない。山寺まで行くとなると立石寺にも参詣すべきところだが、長距離散歩を終えたあとではさすがに厳しいか。