2007年12月4日 ~歩いてみたい街道① 羽州街道 補足~

前回の日記で羽州街道を歩きたいと書いたが、羽州街道から脇道にそれて米沢まで歩いてみたいとも考えていたりする。
仮に訪れるとなると、ルートは以下の通りとなる。

1回目…七ヶ宿町東沢~高畠駅(約19キロ)
東沢は、羽州街道の湯原宿のやや西にあり、羽州街道と高畠へ至る二井宿街道との分岐点である。こう書くと二井宿街道の方が支道のようだが、現在の道路事情は羽州街道主要地方道上山七ヶ宿線、二井宿街道が国道113号線なので完全に主従が逆転した状況だ。なお、羽州街道は現在でも宮城・山形県境の金山峠が隘路でありしかも冬季閉鎖となるが、二井宿街道は1997年に二井宿道路が開通して以降かなりスムーズに車の通行ができるようになった。ただし、私が歩きたいのは、二井宿道路開通以前に国道113号線だった旧道の方。ずいぶん前に一度だけ車で通ったことがあるが、あの時見ることができた宮城・山形県境の二井宿峠の茶屋や宿場町の面影を残す二井宿の集落の佇まいは、今はどうなっているのだろう。
二井宿から高畠までは新旧双方の国道113号線が屋代川を挟んで併走しているが、どちらを歩くかはちょっと迷いどころだ。歩きやすさでは断然旧道なのだが、新道はかつてこの地域を走っていた山形鉄道高畠線(糠ノ目(現・高畠)~二井宿)の線路跡だったらしい。現地の様子を見て決めるしかないだろう。その高畠線の旧高畠駅の石造りの駅舎は、高畠の街ではぜひ訪れたいビュースポット。ここから現高畠駅までは線路跡を利用したまほろばの緑道なる遊歩道が整備されているので、ぜひ歩いてみたい。

2回目…高畠駅米沢駅(約12キロ)
起点の高畠駅までは福島から奥羽本線で行くことになる。終点の米沢駅を途中で通ることになるが、致し方ない。高畠駅から西に歩き、国道13号線に出る。この辺りの国道13号線は山形街道、米沢街道など、複数の呼び名がある。高畠駅近くにある糠野目の集落は、その宿場町であった。糠野目からは国道をひたすら南下。米沢市内に入って中田町で旧道に入り、中心部へと向かう。米沢市内は駅から城址までの間は何度か歩いたことがあるが、このルートで米沢の街に入るのは初めて。上杉の城下町らしさが見れるかどうかが楽しみだ。
また、米沢では、中心部の南にある山形大学工学部付近の街並みも、見てみたい気がする。となると、米坂線の南米沢駅あたりで散歩を終わらせることができればベターなのだが、時刻表を見る限りでは都合のいい列車はない模様で、ちょっと残念。米沢駅まで何とかたどりつくしかない。なお、米沢駅からの帰途は、山形新幹線に乗らざるを得ない。ここから福島までは、普通列車が1日6本しか出ていない超閑散線区なのだ。