2007年12月9日 ~歩いてみたい街道③ 会津街道(二本松街道)~

歩いてみたい街道の三つ目は、本宮から若松へと抜ける会津街道である。ちなみに、会津街道とは中通り側からの名称で、会津側では二本松街道の名称が使われている。私自身が中通りの住人であり、散歩のルートも本宮から若松へと向かう予定なので、ここでは会津街道の名称で統一することにする。
なお、散歩のルートは、以下の4回で考えている。

1回目…本宮駅中山宿駅(約20キロ)
初回からいきなり20キロの大散歩である。こうなってしまう背景には、街道に沿って走る磐越西線のダイヤの事情がある。桑折発5時41分の上り始発列車に乗れば本宮着6時38分。そこから4時間歩いて中山宿発10時52分の列車に乗ろうという算段だ。なお、この回のコースの前半は主要地方道本宮熱海線、後半は国道49号線を歩くことになる。両方ともクルマで通ったことはあるが、苗代田(本宮市岩根)、横川(郡山市熱海町玉川)、中山(郡山市熱海町中山)の各宿場町の佇まいや、横川、中山両宿の中間にある磐梯熱海の温泉街をじっくり歩いてみたい。かつてスイッチバック駅だった中山宿駅の遺構も見れるだろうか。

2回目…中山宿駅猪苗代駅(約18キロ)
2回目もまた、磐越西線のダイヤの事情で長い散歩となる。中山宿から先の会津街道磐越自動車道のルートの至近を通っているのだが、ここはダートの峠道なので国道49号線を歩いて猪苗代町内に入ることにする。中山宿~中山峠間の国道には歩道がないが路肩はそれなりにあるから徒歩には支障はないだろう。猪苗代町に入り上戸浜から志田浜までは猪苗代の湖岸を歩く。本来の街道では味わえない景色だ。志田浜から先は県道壺楊本町線に入り街道に合流。壺下、関脇、都沢の各宿そして1969年に廃止された日本硫黄沼尻鉄道の分岐駅だった川桁を通過し、かつては城下町だった猪苗代の市街地を経由して街の南端にある猪苗代駅まで歩く予定だ。

3回目…猪苗代駅磐梯町駅(約14キロ)
猪苗代駅から磐梯山の南麓に沿って主要地方道猪苗代塩川線を歩き、磐梯町駅まで至るルート。このルートは一応街道沿いなのだが、猪苗代から若松まではもう一本街道が出ていてそちらは野口記念館のある三城潟や猪苗代湖遊覧船の発着する長浜を経由する。後者のルートには心惹かれるものがあったのだが磐越西線から大きく離れることになるため涙を呑んで諦め、磐梯町まで歩くことにする。恵日寺の門前町として栄えた磐梯町駅周辺だが、寺の境内まで訪れる余裕はないかもしれない。

4回目…磐梯町駅会津若松市神明通り(約12キロ)
磐梯町から若松までは急勾配を駆け下りる形になる。同区間磐越西線は勾配を避けるため大回りとなり13.4キロの距離を要するが、街道は10キロほどで若松の街の北端にある会津若松駅に着いてしまう。でも、会津若松駅を終点にするのは、あまりにももったいない。せっかくだから街中をもう少し堪能して、若松の道路原標と言える大町札の辻まで歩いてみたい。帰途も、電車ではなく大町に程近い繁華街・神明通りを通過する高速バスを利用することにしようか。いや、せっかくだから、もう少し足を伸ばして鶴ヶ城まで歩いてみるか。