2008年4月12日 ~福島市内行ったり来たり~

実は本年の前半は、「荒浜~本宮間にある阿武隈川の橋を全部渡る」のが目標だったりする。
ちなみに、前回の散歩を終えた時点での渡橋実績は、以下の通り。

亘理大橋(岩沼市亘理町)…○(2007.5.3)
阿武隈橋(岩沼市亘理町)…×
槻木大橋(柴田町角田市)…×(2006.9.30 付近を通過)
東根橋(角田市)…×(2007.4.15 付近を通過)
角田橋(角田市)…×
枝野橋(角田市)…×
丸森橋(丸森町)…×
羽出庭大橋(丸森町)…×
兜橋(伊達市梁川町)…○(2007.3.4)
梁川橋(伊達市梁川町)…○(2008.3.23)
徳江大橋(国見町伊達市梁川町)…○(2008.3.23)
伊達崎(だんざき)橋(桑折町伊達市梁川町)…○(2006.10.29)
昭和大橋(桑折町伊達市伊達町)…○(2008.3.30)
大正橋(伊達市伊達町)…○(2007.2.17)
伊達橋(伊達市伊達町)…×
月の輪大橋(福島市瀬上町~鎌田)…×
鎌田大橋(福島市鎌田~本内)…×
文知摺橋(福島市堀河町~岡部)…○(2007.3.11)
三本木橋(福島市東浜町~渡利)…×
渡利大橋(福島市腰浜町~渡利)…○(2006.12.3)
松齢橋(福島市舟場町~渡利)…○(2007.4.22)
大仏橋(福島市舟場町~渡利)…○(2007.7.13)
天神橋(福島市杉妻町~渡利)…○(2007.3.11)
弁天橋(福島市鳥屋野~渡利)…×
蓬莱橋(福島市黒岩~小倉寺)…×
蓬莱橋(福島市松川町金沢~立子山)…○(2006.12.3)
逢隈橋(福島市松川町沼袋~飯野町)…○(2007.7.1)
新飯野橋(二本松市飯野町)…×
新舟橋(二本松市)…○(2007.4.28)
智恵子大橋(二本松市)…×
安達ヶ橋(二本松市)…×
高田橋(二本松市)…×(2007.6.17の散歩の帰途にバスで渡橋経験あり)
舟形橋(二本松市)…×
菅田橋(二本松市本宮市)…×
安達太良大橋(大玉村本宮市)…×
昭代橋(本宮市)…○(2007.6.17)
安達橋(本宮市)…×
上ノ橋(本宮市)…×
平成大橋(本宮市)…×
(上記以外に2007年9月29日に田町大橋(白河市)を渡橋済)

39橋中渡橋済なのは16橋。果たして今年中に未踏の23橋を渡り終えることができるのか。前回のように1回の散歩につき橋をひとつだけ渡る、のペースでは到底間に合わない。そこで今回は、福島市内に残る未渡橋の橋をいくつか制覇することにしたい。

午前5時過ぎに起床。慌てて身支度をし、桑折駅発5時41分の始発列車に乗り込む。今日はこの電車で南福島まで行き、散歩することになる。電車で散歩の起点まで向かうのは今年初めて。6時09分、定刻どおりに南福島駅に着き、早速歩き出す。
奥州街道に面した駅周辺の雑然とした街並みを通り抜け、南福島を代表する建物のひとつであるヤクルト本社福島工場の前で右折。この道路は都市計画道路小倉寺(おぐらじ)大森線と称しゆくゆくは4車線化が計画されているものの、現時点では2車線しか開通していない中途半端な道路。歩道も用地は確保されているものの柵で塞がれて通行ができないため、狭い路肩を歩かざるを得ない。今は早朝だから歩くのに難はないものの、沿道にはロードサイドショップも何軒か展開しているので、日中に歩くとなるとおっかなびっくりの連続かもしれない。
国道4号線との交差点を過ぎ、しばらく歩くと本日1本目の橋である蓬莱橋。散歩スタートから20分程度で渡れるとちょっと味気ないが、今後もこのペースでスイスイ行けるかどうかは未知数。まずは橋を渡った先の交差点を左折する。この道路は旧国道114号線。昨年の4月28日と7月1日の散歩の帰途に乗ったバスでこの道路を通ったが、歩くのは初めて。沿道については阿武隈川と丘陵とに挟まれた狭隘な平地に人家が張り付いているイメージがあったのだが、人家というよりアパートが多いのがちょっと意外な印象である。
阿武隈川に沿って旧国道をしばらく歩くと、川向こうを走っていた国道4号線が弁天橋を渡って合流。今日の散歩の目的は橋を渡ることだから、ここで進路を変えて弁天橋を渡る。ルートからすると行きつ戻りつ的な感じになり目的地へとひたすら歩くいつもの散歩とは勝手が違うのだが、仕方ない。
弁天橋を渡るとすぐに右折。歩くのは、猪苗代方面へと向かう国道115号線だ。前方に吾妻連峰がくっきりと見えており阿武隈川のことなど忘れてそちらへ歩いてみたいと思いかけるが、当初の予定通り阿武隈川にこだわることにし、奥州街道との交差点を右折する。時計を見ると、歩き始めてから50分が経過。南福島駅から奥州街道を直進していれば30分もあれば行けたであろう地点だから、ずいぶんと遠回りをしている。
荒川に架かる信夫橋を渡り、福島の旧市街へ。「奥州街道福嶋村」の看板を掲げた店舗が目立ち歴史性をアピールしてはいるものの、どうして「村」なんだろう、まがりなりにも城下町であり県庁所在地なのにと疑問を抱きながら、歩く。もっとも、近年の福島県では県庁そのものを郡山へと移転しようとの勢力があったりするので、福島市の県庁所在地としての地位は必ずしも安泰ではない。県庁がなくなったら福島市はどうなってしまうのだろうか。現時点でも寂れた感のある福島の中心部が更に素寒貧としたものになるのだろうか。想像するだけでも恐ろしい。奥州街道から別れてその県庁の前に出、ここから北へと延びているその名も県庁通りを歩く。かつては中合の店舗もあり繁華街として賑わったものの、至近を通っていた福島交通軌道線が廃止され中合が福島駅前に移転して以降は古ぼけた商店街。「県庁を失った福島市」を先取りするかのような寂れぶりである。
県庁通りをしばらく直進し、福島大学附属小学校の前で、右折。福島市役所や福島地方裁判所など行政施設の多い通りに入る。福島市役所はこれでも県庁所在地の市役所かと思うぐらい古ぼけた建物だが、現庁舎に隣接する更地に近々新庁舎が建てられる予定である。
その更地の先で再び国道4号線と交差。今回は国道に入らずこれまで歩いた道路を直進する。1960年代の遊園地を髣髴とさせる福島市児童公園の前を通過し住宅地をしばらく歩くと、目の前には本日3本目の橋となる三本木橋。これまで阿武隈川の橋を2本渡ったことは3回ある(2006.12.3、2007.3.11、2008.3.23)けれど、3本渡ったのは初めて。多少の充実感もある。が、三本木橋を渡った時点で出発から1時間半が経過。そろそろ帰りのことも考えなくてはならない。橋を渡るばかりで落としどころがない散歩というのもつまらないので、程近くにある花見の名所・花見山公園に立ち寄ってから、福島駅で散歩を終わらせることにする。
花見山公園は昨年の4月22日にも訪れているが、公園内のみならずさまざまな花に彩られた付近の山々の風景は何回訪れても素晴らしい所だ。でも、ひっきりなしにやってくる観光バスそして観光客には、若干閉口。今日私が足を運んだ際も朝8時を過ぎたばかりだというのに年配者を中心に沢山の人が訪れており、カメラやら携帯やら思い思いの手段で桃源郷と称される山の風景を収めていた。