2008年4月27日 ~半田山まで歩いてきた~

先々週は土曜、日曜と連続して散歩に出かけたのだが、先週は日曜の休日が所用のため歩くことができず、今日は2週間ぶりの散歩だ。
予定コースは福島駅を起点とし、自宅至近で未渡橋となっている鎌田大橋、月の輪大橋を経由して東福島駅までと考えていたのだが、今朝目が覚めたら5時25分。これでは桑折発5時41分の福島方面への始発電車には間に合わない。
次善の策として自宅から鎌田大橋、月の輪大橋まで遠征しようかなと一瞬思ったのだが、今一度考え直し、桑折町内にある半田山自然公園まで歩いてみることにする。福島盆地では既に葉桜となってしまっているが、半田沼を中心とした標高419メートルの半田山自然公園では今が桜の盛り。ゴールデンウイークには花見客も多く訪れるちょっとした観光スポットだ。
半田山自然公園までのメインルートは、奥州街道羽州街道(県道国見福島線)と行き町北部にある半田醸芳小学校の脇から分岐する町道半田沼線を登っていくものであるが、ちょっと天邪鬼な私は別のルートで歩くことにする。
6時少し前に自宅を出発するとまず向かったのは桑折駅。桑折駅を6時ちょうどに出たかったのだ。ここから線路沿いを北に延びる道を300メートルほど歩き、東北本線のガードをくぐる。このガード、幅員、高さとも2メートルに満たないので、当然クルマは通れない。ガードをくぐると、道なりに直進。このまままっすぐ進むと桑折町で運営している温泉施設・うぶかの郷がある内ノ馬場集落へと行き当たる。しばらくは住宅地と果樹園が入り混じる風景だが、住宅地のはずれにある寺院の前を通り過ぎると急な登り坂となり、東北自動車道をオーバークロスすると内ノ馬場。いかにも山間の農村といった風景の集落である。
うぶかの郷の少し手前で右折。林道林王寺線へと入る。林道と聞くとダートの細道なのかなと想像してしまいがちだが、この林道は数年前に整備されたばかりの新しい道なので歩きやすい。しかも沿道には地元の人が植樹した木が並んでいる。今はまだ若木だから貧相だが、数年後、数十年後が楽しみだ。
林道を1.5キロほど歩くと、町道半田沼線に合流。ここから先は、ひたすら登り坂だ。先ほど歩いた林道は名前に相反して沿道に果樹園が多く見られたが、こちらは農地がなく、ひたすら樹木、樹木。でも、雑木林という訳ではなく、アカマツが多い。そう言えば、桑折町の町木はアカマツであった。
九十九折の山道をひたすら登っていくのは、体力的な負担以上に沿道風景の単調さに対して疲れを覚えがち。が、この町道は意外にそうでもなかったりする。林道との分岐点から15分ほど歩くと、2002年に経営破綻した早田牧場の入口。ここ桑折の本場と北海道新冠の分場で競走馬の育成を行い、ビワハヤヒデナリタブライアンなど名馬を産出したことで知られる。更に、早田牧場の少し先には一軒の建物がぽつねんと建っている。ここはつい最近まで喫茶店が営業していたのだが、今は閉店してしまったようだ。
更に15分ほど歩くと、半田山自然公園に到着。入口には露店が展開し、花見盛りを伺わせる華やかな雰囲気だ。でも、今は早朝。当然露天に売り子はいない。それでも写真撮影に来たらしいお客さんが何人か来訪しており、彼らに混じって園内へ。そして半田沼のほとりをテクテク歩く。地元では「桜の名所」と喧伝されているけれど桜自体はそれほど多くはない。もっとも、桜に限らず園内の花の多くは今が見頃であり、山道歩いて訪れた甲斐があった。