2008年11月23日 ~奥州街道で歩く速度を確認~

先週の散歩で到着時間が予測より20分ほど遅れたことに、ちょっとした不安があった。
ひょっとして自分の歩くペース、スピードは以前より落ちているんじゃないか、と。
そこで今日は、2006年8月20日に歩いた奥州街道の福島~桑折(自宅)間のルートを用いて、どのように変化しているのかを確認することにした。ちなみに、一昨年このルートを歩いた際の歩行時間は2時間30分で、途中の経過状況は以下の通りとなっている。

起点 福島駅
30分後 福島市桜木町 福島競馬場
1時間後 福島市本内 福島本内郵便局前
1時間30分後 福島市伊達市境界 幸橋(摺上川)
2時間後 桑折町成田 曙ブレーキ福島工場前
2時間30分後 桑折町谷地 奥州街道羽州街道分岐点(追分)付近
※ただし、一昨年の散歩は自宅が起点で福島駅が終点だった。

これより速くなっているのか遅くなっているのか、ドキドキしながら電車で福島駅まで向かう。早朝と呼ぶには若干遅い7時25分に到着し、26分に散歩をスタート。まずは、福島市の中心商店街を歩く。ここ十数年地盤沈下が叫ばれている駅前通りは更に衰退が進んでいるようで、一般商店よりも全国チェーンの飲み屋が目立っていたりする。もうこうなったら、福島市中心部はは歓楽に徹したまちづくりを進めた方がよろしいのではなかろうか。
ただし、駅から離れた場所にある商店街は、意外にも旧態を保っているから面白い。奥州街道沿道でいうと、国道4号線を跨いだ先にある豊田町がその典型。かつての福島城下北端の町らしい佇まいなのが嬉しい。
国道114号線を渡り、浜田町の商店街を過ぎると前方に見えてくるのが、福島競馬場。構内の南端に差し掛かったところで時計を見ると、まだ24分しか経っていない。ということは、歩くペースは逆にスピードアップしているということか。結局、30分経過時に歩いていた地点は、競馬場の構内を出はずれた先にある郵便局の前だった。
岩谷下の交差点で国道4号線と合流し、松川を渡った先で再び国道と別れる。この辺りは戦後になってからスプロール現象で都市化が進んだせいか、奥州街道はあまり大事にされていない。国道の裏通り的な扱いだ。それでも、福島、瀬上両宿の中間にある鎌田では旧家が何軒か見られ、ちょっとした街道気分が味わえる。その鎌田の西に位置する卸商団地への入口付近で、1時間経過。本内の郵便局から800メートルほど北の地点である。
北幹線(県道飯坂保原線)を渡り、阿武隈急行のガードをくぐると、瀬上の宿場町。一昨年歩いた時も思ったが、宿場町らしい景観を良く残している。左右に展開する旧家や蔵を見ながら歩いているうちに更にスピードが上がってしまったようで、散歩開始から1時間15分後に摺上川に架かる幸橋。なあんだ。一昨年よりもずっと速いペースじゃないか。自治体は福島市から伊達市に変わったが更に住宅街の中を歩き、伊達市伊達町の中心商店街である天王通りで1時間30分経過。
国道399号線を歩き、住宅街をしばらく歩くと、もう桑折町。ただし、桑折町に入ったとたんに沿道風景は田園地帯と工業団地に変わる。工業団地の南端にある曙ブレーキ前もあっけなく通過し、再び住宅街へ。桑折の中心商店街の南端に位置する諏訪神社の脇で2時間経過となった。やはりペースが速い。
更にペースを上げて、桑折の宿場町も通過。途中で、「あら、お散歩ですか?」と知人に声をかけられる。「ええ、そうですよ」と答えたが、まさか福島駅から歩いていたとは思うまい。結局、宿場町の北端に位置する追分には9時44分に着いた。福島駅を出てから2時間18分。一昨年よりも12分も早かった。