2008年11月29日 ~保原まで往復~

これまで50度を超える散歩を経験しているにも関わらず、伊達市保原町を訪れる機会はさほど多くない。
要因としては自宅からのある桑折町から7キロ程度しか離れておらず散歩の目的地としては近すぎることが挙げられるが、経由地としても昨年の2月17日と今年の3月30日及び4月13日の3回しかないから、やはり縁が薄い地域と言わざるを得ないだろう。
そこで今回は、自宅から保原まで往復というコースを、歩くことにする。もう少し早起きするつもりだったが思いっきり寝坊してしまい、自宅を発ったのは9時半過ぎ。もはや早朝ではないが、前日の雨が嘘のような青空だったので、歩き甲斐はある。
自宅から国道4号線を南下し、桑折町伊達市の境界付近から分岐する県道保原桑折線に入る。このルートは散歩で初めて保原を訪れた昨年2月17日にも通ったが、あの時は日の出前だったので、景色を堪能するのは初めてだ。阿武隈川に架かる大正橋のたもとではラジコンの飛行機が飛んでいる。これももちろん、日の出前には見られない光景だ。
橋を渡った先に細長く続く伏黒の集落を通り抜けると、もう保原の中心街。厳島神社の前を通ってメーンストリートへ。昨年はここを横断して掛田へと向かったが、今日は左折し、メーンストリートを行く。メーンストリート沿いの町名は、南から順に一丁目から十二丁目まで並んでいる。なかでも最も栄えているのは、かつては福島交通軌道線の保原駅だった保原バスセンターのある七丁目周辺だ。
北端の十二丁目を過ぎると、県道保原伊達崎(だんざき)桑折線が左に分岐する。散歩開始から既に1時間20分を過ぎておりそろそろ戻る頃合いなので、そちらを行く。市街地から近いのに、ちょっと歩くともう農村風景。保原や桑折を含む伊達地方は果樹園の率が高いのだが、この辺りの農地は大半が田んぼ。稲刈りが終わって久しいだけに、若干寂寥感が漂う風景だ。
しばらく歩くと阿武隈川の河畔に出る。前方には伊達崎橋。我が散歩では初めて渡った阿武隈川の橋であり、実に一昨年10月29日以来のご無沙汰だ。渡ってみると、改めてこの橋の「怖さ」がわかる。結構長い橋なのに歩道が一切ない上に欄干も低く、加えて大型車が通過する度に大きく縦揺れする始末。一刻も早い改修が望まれる。
橋の向こうは桑折町伊達崎の集落。同じ町内だけにいよいよ帰ってきたなと安堵感を覚えるが、実はここから自宅までが意外に長かったりする。前方の段丘上に桑折の町並みが見えているにも関わらず、歩けど歩けどなかなか着かないので、ちょっと焦った。