2010年6月21日 ~バーチャル支店巡礼~

次回の散歩は、6月27日の日曜日に予定している。
前回の散歩が11日だったのでずいぶん間が空いてしまうことになる。これは、行き帰りの電車代を節約するための苦肉の策。次回のルートは磐越東線要田駅から船引支店(208)を経由し同じく磐越東線菅谷駅神俣駅までを予定している。この区間桑折からだとまともに切符を買えば往復で3,000円前後の出費を覚悟しなければならないのだが、土日祝日のみ利用可能な「小さな旅ホリデー・パス(南東北エリア)」を使えば、運賃は2,400円で済むのだ。
従って、今日は休日だが、散歩には出掛けない。朝起きた時には雨が降っていたので諦めもついたのだが、9時、10時と時間が進むにつれて晴れ間が覗くようになってきた。ちょっとだけ悔しい。
そこで、という訳ではないのだが、以前歩いた福島ブロック、現在歩いている郡山ブロックに続く各ブロックをバーチャル散歩しながら、行った気になることにしようと思う。
東邦銀行の店舗網は、福島(店舗コード100番台)、郡山(200番台)、白河(300番台)、会津(400番台)、相双(500番台)、いわき(600番台)、県外(700番台)とブロックごとに区分けされている。このうち県外ブロックに関しては東京及び隣県に散らばっているので歩きようがないのだが、県内のブロックについては、一応、歩き通すことが可能なようだ。
以下、みてみよう。
 
【白河ブロック】
白河支店(301)→矢吹支店(302)→石川支店(303)→棚倉支店(305)→塙支店(306)→白河市役所支店(307)→白河西支店(308)→浅川支店(309)→新白河支店(310)
 
郡山ブロックの最終店舗がローンプラザ須賀川支店(230)なので、スタートは須賀川から白河までを歩き通すことになる。その際矢吹を通ってしまうのが、ちょっと悔しいところ。国道4号線奥州街道とを上手く使い分けていくしかなさそうだ。
矢吹から先は、水郡線沿線に舞台が移る。矢吹と石川との間にある中島村は、鉄道も国道も通っていない地味な村。かつては「小室哲哉のルーツの地」を前面に掲げていたが、今となってはそれが自慢になるのかどうかわからないのが残念なところ。
棚倉、塙と水郡線沿いに徐々に南下。塙から白河へと戻るので、棚倉と塙の間は同じ道を往復することになる。棚倉と白河の間はJRバス白棚線のバス専用道路を横目にしながら、国道289号線を歩く。
白河市内で2店舗訪問した後、再び水郡線沿いに移って浅川へ。5月19日の日記にも記したが、浅川支店は1971年に一旦閉店した後1987年に再オープンした奇妙な歴史を有している。旧支店の店舗コードは恐らく現在欠番となっている「304」だと思われるが、その番号がどうして復活しなかったのかは謎が残るところ。浅川支店の次が新白河支店なのも相俟って、白河と浅川との間を往復しなければならないのが、若干面倒になってくる。
 
会津ブロック】
会津支店(401)→会津一之町支店(402)→会津本町支店(403)→猪苗代支店(404)→塩川支店(405)→喜多方支店(406)→坂下支店(407)→高田支店(408)→会津下郷支店(410)→田島支店(411)→山口支店(412)→只見支店(413)→川口支店(414)→会津若松市役所支店(416)→竹田綜合病院支店(417)→門田支店(420)→滝沢支店(421)→会津アピオ支店(422)→ローンプラザ会津支店(423)
 
新白河から若松までは、国道294号を行くしかない。この道路はかつての会津藩の参勤交代路に近いルートでもあり、沿道にはそれなりに見所がありそうだ。もちろん、1回では歩き通せない。須賀川市長沼町と郡山市湖南町で中断する必要がありそうだが、湖南町へのバスのアクセスが1日4往復と異常に悪いのが難点となる。
若松に入ってからは会津盆地内を巡る比較的順調な行程。猪苗代では猪苗代湖磐梯山など、福島県を代表する風景を目にしながらの散歩となりそうだ。喜多方を経てからは、坂下、高田と只見線沿線へ。いずれも、鉄道よりバスの方が本数が圧倒的に多いのが面白い。
ここから先は、一転して険しい山中へと分け入る。高田からは焼き物の町・本郷を経由することが確定的だが、ここから会津下郷支店までは、芦ノ牧温泉経由かそれとも大内宿経由か、ルート選択が悩ましいところ。
会津の中心・田島を経て、山口、そして只見へ。田島~山口、山口~只見はそれぞれ20数キロの距離なので1回の散歩で歩ききれそうだが、なにぶんアクセスが悪い。場合によっては、現地での宿泊も、覚悟しなければならないだろう。
只見からは、只見線沿いに歩いて若松へと戻る。若松郊外には意外と支店が多いのに驚かされる。
 
【相双ブロック】
原町支店(501)→相馬支店(502)→小高支店(503)→浪江支店(504)→富岡支店(505)→双葉支店(506)→楢葉支店(507)→大熊支店(509)
 
若松から一気に浜通りへ。原町までのルートは国道49号線~主要地方道本宮熱海線~国道4号線主要地方道川俣安達線~主要地方道原町川俣線というルートになろうか。中断地点は、猪苗代町翁島郡山市中山宿本宮市二本松市安達町、川俣町、飯舘村内の6ヶ所を検討している。ネックは飯舘村内だが、幸い川俣と原町を結ぶ路線バスが走っているので、アクセス面での懸念はさほどでもないかもしれない。
で、ようやく相双ブロックへと入るのであるが、この地域の支店の店舗コードは、店舗の配列と全く一致していないので、かなり面倒だ。まず、原町から相馬へ行き、来た道を戻って小高へ。ここから更に南下して浪江、富岡と訪れるものの、戻って双葉、また南下して楢葉、またまた戻って大熊といった具合。ちなみに、欠番となっている店舗コード508は2002年に閉店された原町東支店だったから、もしこの店舗が今も残っていたらと思うとゾッとする次第。
なお、富岡支店以降の支店所在地がいずれも原子力発電所の立地地域である点が興味深い。
 
【いわきブロック】
平支店(601)→平西支店(602)→内郷支店(603)→湯本支店(604)→小名浜支店(605)→植田支店(607)→勿来支店(608)→いわき市役所支店(609)→谷川瀬支店(612)→四倉支店(613)→いわき泉支店(614)→神谷支店(616)→いわき鹿島支店(617)
 
相双ブロックで味わうことになる南へ北への行ったり来たりは、いわきブロックに入ってもまだ続く。大熊支店から平まで南下する際に富岡、楢葉を通るし、ずっと後で訪れる予定の四倉、神谷(かべや)も通過してしまうことになる。
いわきブロックはいわき市のみを管轄しているが、店舗数は13と、県内最大の人口を有する都市にしてはそれほど多くない。ちなみに、店舗数が最も多い自治体は福島市で24ヶ所。次が郡山市の19ヶ所で、いわき市はその次となる。人口とは逆の順番なのが面白い。いわき市内には常陽銀行の支店が4ヶ所、七十七銀行の支店が2ヶ所あるから、東邦銀行の影響力はそれほど強くないのだろう。
それでも大合併以前の「常磐五市」にはきちんと支店が設けられており、旧平市の平支店、平西支店を出ると、内郷(旧内郷市)、湯本(旧常磐市)、小名浜(旧磐城市)、植田・勿来(旧勿来市)と丹念に回ることになる。
ところがここから一気に平へと逆戻りとなってしまうのが恐ろしいところ。平で2店舗回った後も四倉、いわき泉、神谷と歩いたことのある道を再び通ることになり、最後はいわきニュータウンへ。県内最大の規模を誇るニュータウンだが地域内には支店はない。2002年まで平支店郷ヶ丘出張所及びいわきニュータウン出張所があったものの、いずれもニュータウンの南方に所在しいわきブロック最後の支店となるいわき鹿島支店に統合されている。
 
行き帰りの交通費のことを考えると、実際に歩くのはちょっと厳しそうだ。地元にお住まいの方でどなたか挑戦してくれると嬉しいのだが。