2011年1月4日 ~「過去の物語」を紡ぐ~

こちらのブログでは今年初の執筆です。ご愛読されている皆様には、本年もお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
 
さて、今日は休日だったのだが、休養につとめ、散歩には出掛けない。パソコンでネットサーフィンしたり、あるいは元日以降膨大な量が届き未だそのすべてを読みきれていない新聞に目を通したりと、まったり過ごしていた。
その中で、今朝の朝刊に、福島市役所新庁舎東棟が今日開庁するという記事が、大々的に踊っていたのが目に付く。そう言えば今日から本格稼働だったっけ。
市職員には新しく立派な庁舎に恥じない仕事ぶりを期待したいものであるが、ここで気になったのは、市役所庁舎内にあった東邦銀行福島市役所支店の行く末。恐らく新庁舎に移転したものと思い福島市のホームページを調べてみる。すると、どうやら新庁舎の1階に移転したらしいことがわかる(参考サイト:http://www.city.fukushima.fukushima.jp/shisetsu/chousha/higashi/annaizu.html#floor01)。福島市役所支店には昨年3月18日に訪れたばかりだが、あの時目にした昭和の雰囲気を濃すぎるくらいに残した庁舎内の風景は、もう過去のものになってしまった訳だ。
この例に限らず、時が経てば当然街や村も景観を変えていく。私が散歩で目にした風景も、どんどん過去の風景と化していく。だから一度や二度歩いただけではその地域のイメージを一概に決められないものだなと感じるのだが、逆に「その時点での、その地域の姿」を、できるだけ正確に、当ブログでもっと伝えていきたいとも思うのだ。
迎えたばかりの2011年も、いずれ「過去」となる。そのことを意識しながら歩き、「過去の物語」を紡げるよう努めたい。文才が欠如している故内容が伴わないであろうことは、百も承知なのだが…
なお、本年の散歩始めは、1月8日の土曜日に予定している。
 
追伸
そう言えば、以前から、「このブログでは写真を掲載しないのか」という声を頂戴していた。
これについては、のらりくらりとかわしていたのだが、正直に言ってしまうと、写真を掲載する気は全然ない。昨夏にデジカメを購入したので検討してもよいかなと考えた時期はあったのだが、一回につき15~20キロは歩いている散歩の行程で写真撮影の時間を挟んでしまうと沿道だけで下手すると100枚近い撮影を要することになるし、そんなことをしてしまえば散歩の楽しみを減殺しかねないので、やっぱりやめることにした。
いや、それ以上に写真の掲載を躊躇してしまう理由は、私が紀行作家・宮脇俊三を私淑しているからである。彼の著作には写真が殆ど掲載されていないのだが、この背景には彼自身の物書きとしてのプライドがあったと、どこかで読んだ記憶がある。私自身はプロの文筆家ではないし、文才も宮脇に比べればはるかに乏しいのだが、姿勢だけは真似てみたいと思うのだ。従って、不親切かつ非常に読みづらいブログになる点は心苦しいのだが、読者の皆様にはお付き合い願えれば幸いである。
なお、どうしても写真をご覧になりたいという方がいらっしゃるのならば、Googleマップストリートビュー機能を参照しながら当ブログを読むという方法は、一応ある(ただし、現時点では、東北地方においては宮城県内のみフォローされている)。「その時点での、その地域の姿」ではない点に不安を残す部分はあるが、下手な写真を掲載するよりは、読者の方々にも臨場感をより伝えられるのではないだろうかと考えるのだ。