2011年9月25日 ~晴れているのに散歩中止~

今日は快晴。かと言って気温も高くなく、絶好の散歩日和である。
が、散歩に行くことは不可能。21日に来襲した台風15号の影響で、白石~名取間の東北本線と亘理~岩沼間の常磐線が、今日いっぱい不通だからだ。次回の散歩は名取駅を出て名取が丘出張所(308)、亘理支店(309)を訪問し亘理駅へと至る行程なので、行き帰りの足が完全に途絶えた形になる。こんな理由で散歩中止を決断したのは、初めての経験だ。
一応、明日からは復旧する見込みとのことだが、本当にそうなのだろうか。一抹の不安がよぎる。歩ける天候なのに歩けないというのは精神衛生上よろしくないので、JR東日本には、何とかしてもらいたいと思う。
ところで、話は変わるが、台風来襲直後の22日から24日の三日間は、行きは福島駅や白石蔵王駅まで送ってもらい新幹線で通勤し、帰りは仙台駅前にある宮城交通バスターミナルから高速バスに乗って福島飯坂インターチェンジ近くにある天王下バス停まで迎えに来てもらったり、仙台駅から白石蔵王駅まで新幹線に乗った後白石駅まで徒歩移動し同駅以南では通常ダイヤで動いていた普通列車に乗り換えたりして、何とかやりくりしていた。
その気になれば何とか通勤できるものだと妙な自信がついた次第だが、その一方で、長距離旅行者が数多く集う仙台駅の新幹線ホームや高速バス乗り場に漂っていた非日常的な独特の雰囲気に呑まれていた一面もあったと思う。てんぷらの匂いにつられて… ではないが、狭いバス乗り場に福島行のバスと並んで酒田行や大船渡行のバスが停まっているのを見て間違えたふりをしてそっちに乗ろうかという衝動に駆られたし、仙台駅をひっきりなしに発着する新幹線を横目に白石蔵王じゃなく首都圏や北東北までふらっと出掛けたいなどと夢想したり、とにかく足許が定まらない。
私がやっている散歩だって、旅行と呼ぶにはごくごくささやかな代物だが、非日常的な空間に触れるという効果では、遠出するのと殆ど変らない。この三日間で、自分が常にそういう刺激を欲しているのだなと強く感じた。
だから今日、満点の青空を見上げ、より一層のフラストレーションを募らせてしまうのだ。