2012年8月21日 ~青春18きっぷで日光旅行 その1~

8月3日の水戸行きに味を占めた訳ではないのだが、今度は我が家の家族全員で、青春18きっぷを使って日光まで旅行に行く計画を立ててみた。
桑折駅5時41分発の上り始発電車に乗り、東北本線宇都宮線日光線と乗り継げば、4時間後の9時54分には日光駅に着く。よく言い聞かせてきたおかげで子供達もグズることなく予定通りに行動し、日光駅に到着。さすがは世界遺産の入口だけあって、重厚な趣の駅舎である。
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駅を出た後は、東照宮へと日光街道(国道119号線)を西進する。沿道は宿場町(鉢石(はついし)宿)でもあり門前町でもあった一角で、趣のある建物が多い。新しい建物もまた日光に相応しく日本文化を重視した外観が意識されることが多いようだ。
下の写真に紹介する日光郷土センターも、その一つ。純和風の建物の内部には日光の歴史や文化、自然といった情報がギッシリ詰まっていた。館内ではちょうど白人の観光客が訪れており、係員が流暢な英語で応対していたのが印象的だった。さすがは日光だ、と思う。
話が前後するが、日光は、日本の観光地としては外国人、とりわけ白人の来訪が多いことで知られる。日光線の車内でも乗客の一割ほどが白人だったので、少々驚いた。
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そんな日光だから、行政の建物もまた、下の写真に掲げるような趣のある建物だったりする。下の写真は旧日光市役所(現・日光市役所日光総合支所)だが、元々は外国人専用のホテルだった建物が日光市に寄付されて、今に至っているそうだ。
だからこそ、平成の大合併に伴って、この建物が市役所から支所に格下げになってしまったのが悔しい部分はある。2006年3月に今市、日光の両市と足尾町、藤原町、栗山村の5市町村が大同合併して発足した現・日光市は、面積実に1,449.87平方キロ! 市役所は旧今市市に置かれることになってしまった。いくらなんでも基礎自治体としては広すぎるように思うのだが…
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東照宮が近付いてくると、下の写真のような建物が更に増えてくる。昔ながらの門前町・宿場町の雰囲気を感じる。
が、意外なことに、この界隈には宿泊施設はあまり多くない。一口に日光と言っても中禅寺湖周辺や霧降高原など見どころは各所にあるから、宿泊施設も分散しているのだろうと思う。
ちなみに、この日記で紹介した各建物の至近には、「日光のおいしい水」と銘打った湧水が出ている。日光駅から東照宮の入口を流れる大谷(だいや)川までは1.6キロ。標高500メートル以上の高地にある日光とはいえ猛暑厳しく子供達にとっては厳しいロケーションだったかもしれないが、湧水で喉を潤しながら、それなりに充実した行程となったように思う。
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大谷川を渡るといよいよ東照宮。「世界遺産 日光の社寺」の文字が彫られた石板が誇らしく掲げられていた。