2012年4月6日 ~福島駅から自宅まで(前半)~

前回の散歩に引き続き、今回の散歩もまた、福島市中心の行程となる。
ただし、終点は桑折町の自宅。一回自宅に戻ってから、次の企画へと備えたい。腹案は、ある。
この内容については次回の散歩で明らかにするとして、とりあえず今回は、散歩の起点となる福島駅へ。午前6時少し前に、駅前を出る。
まずは、飯坂街道(主要地方道福島飯坂線)を北上。途中でちょっと寄り道して、福島県立美術館・図書館の前を通る。信夫山をバックに建つシックな外観、そして周囲の街路樹と、文教施設に相応しいロケーションだ。私が好きな福島市の風景の一つである。
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福島交通飯坂線、東北本線と立て続けに踏切を渡り、飯坂街道へと戻る。
左手には、福島工業高校の校舎が見える。
だからと言う訳ではないのかもしれないが、学校の敷地の周囲には、町工場的な企業がチラホラ見受けられる。しかも、明治時代に創業したという石材店や、社名に「わら工品」の文字が入る農業資材の加工販売会社など、老舗が多いようだ。また、工業系の企業ではないが「石炭店」の看板も発見。「燃料店」ではない点に、趣を感じてしまう。
更に北上し、松川を渡る。左手に吾妻連峰がきれいに見えている。多少風が強いものの、今日は快晴。散歩に出掛けて良かったなと思うひと時だ。
が、松川そのものはと言うと、川沿いに温泉やキャンプ場などの観光スポットを擁する荒川や摺上川に比べると、影の薄い感が否めない。福島市南部に同名の松川町が存在する点も紛らわしい。松川の源流部は県境を越えた先の米沢市板谷。福島、米沢両市の交流促進のために松川が活用されれば面白いかなと考えかけたが、米沢市中心部を流れる最上川もまた松川と呼ばれていたことを思い出す。
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松川を渡った先も福島交通飯坂線と並行しながら北上し、車両基地のある桜水駅の少し手前で右折する。
歩くのは「サティ通り」と通称されている道路。沿道は1998年に開店した福島サティ(現・イオン福島店)方面へと至るロードショップ街であり、中心部の地盤沈下が著しい現在においては福島市内で最も賑わいを見せる商店街でもある。
その様子を撮影しようと試みるが、中核店舗であるイオン福島店が通りの東端にあるため、これが写るように撮影しようとすると今の時間帯では逆光になってしまう。次善の策で、沿道に出店している銀嶺パンのイメージキャラクター・地ぱんマンの写真を撮ってみた。アンパンマンのパクリかと一瞬思ってしまうが、看板をよく見ると、右下にアンパンマンの作者・やなせたかし氏のサインが書いてある。実は、地ぱんマンは銀嶺パンの美味しさに感動したやなせ氏が、生み出したキャラクターなのである(参考サイト:http://www.ginray.jp/jipanman.html)。
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意外なキャラクターと言えば、サティ通りから福島西道路、国道13号線と北上した先の沿道でも見つけた。
福島県の地元タレントとして活躍しているお笑い集団・みちのくボンガーズがプロデュースするレストラン・PukPukが、それ。昨年9月に開店した、新しいレストランだ。みちのくボンガーズのメンバーの大半は福島県外の出身なだけに東日本大震災福島第一原発事故後の活動がどのようになってしまうのか気になる部分はあったのだが、むしろ彼らの活動はより活発になったような気がする。一県民としては、彼らの活動を心強く感じる次第である。
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