2012年4月6日 ~福島駅から自宅まで(後半)~

国道13号線と言えば、福島市仙台市とを結ぶ高速バスのルートでもある。沿道には、稲荷田、原田東、天王下と、高速バスの停留所が3ヶ所ある。
下の写真は、高速バスが乗り入れる東北自動車道福島飯坂ICの至近に位置する天王下のバス停。このバス停の変わった所は、以前は路線バスのバス停との共用だったものの路線バスが廃止されてしまったため、現在は高速バスのみが停まるということ。従って、バスを待っている人は仙台市へと通勤ないしは通学するのだろうか。バス停の周囲には放置自転車も見られ、高速バスでの通勤、通学の需要が少なくないことを物語っていた。
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 天王下から国道13号線と別れ福島飯坂IC付近に展開する五月乙女(さおとめ)団地を通り抜けると、田んぼや果樹園が広がる一帯に出る。福島市北部の市街地は北東に延びる国道4号線、北西に延び飯坂街道の両道路に沿ってV字型に展開しており、その間に挟まれた地域では近年宅地化が進んではいるもののまだまだ田畑が目立つ。
ただし、そんな地域にも歩道が完備された南北軸の道路が通り、クルマが頻繁に行き交っていたりする。この道路の北端は国道399号線や県道飯坂桑折線に接しているので、伊達地方にもこの道路を利用する人は少なくないと思う。
その様子をスマホに収めてみたが、この道路、名前がわからない。恐らく福島市道だと思われるので何かしらの名称はあるのだろうが… いや、それだけだと味気ないから、サティ通りのように自然発生的に通り名がつくといいなとか、考えてみたりする。
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飯坂桑折線に入り、1キロほど東進すると桑折町に入る。この県道もまた、3年ほど前に歩道完備の歩きやすい道に生まれ変わった。
沿道風景は、右手に福島市北部の家並み、そして左手には「旅・七ヶ宿」の看板!? この界隈に限らず福島市瀬上町や伊達市伊達町からでも確認できる山中の大看板だ。
桑折町と七ヶ宿町は羽州街道で結ばれており、以前から街道やホタルを通じた交流が盛んである。そのおかげで、昨年には原発事故の影響で屋外活動がままならない桑折町内の小学生七ヶ宿町に招待されたりもしている。我が家の子供達も大変世話になった。
ただし、震災から1年を経過した今なお、福島、宮城両県境付近の羽州街道は不通らしい。あまりクルマの通行量の多くない道路だが、交流の活性化を促すためにも、早期の復旧を願わずにはいられない。
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県道を更に進むと奥州街道に合流し、桑折町の中心街へと入る。自宅まではそのまま奥州街道桑折駅付近まで直進すればOKなのだが、天邪鬼な私はその一本西側を縦貫する通りを北上することにした。名もなき裏通りだが、沿道には小学校や町役場などもあり、町内ではそれなりに重要度の高い道路だ。
小学校ではちょうど、入学式が執り行われていた。親御さんの構えるカメラに対しVサインで応える新入生の姿は、傍で眺めていて微笑ましい。私もスマホを取り出して撮影してみようかな… と思いかけるが、不審者と誤解されそうなので、やめにした。
この道路を更に北上すると、桑折駅の前へと出る。ちょうど電車が到着したので、今回の散歩の締めにと撮影。
小学校での借り(?)を返した形には、一応なった。
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駅前広場で時計に目をやると、福島駅を出発してから優に3時間が経過していた。写真撮影などしなければ、私の足だと2時間40分前後で歩けるルートだったはずなのだが…
でもまあ、休み休みしながらゆっくり歩くのも、散歩の楽しみと言えるのかもしれない。次回以降も、このペースで歩いてみようかと思う。