2012年4月25日 ~新企画は郵便局巡り(5) 国見局(後半)~

看板に従い、上野台運動公園へと歩を進める。結構急な坂を登りきると、左手に照明塔とおぼしき構築物が見えてくる。この辺りが、公園の敷地なのだろう。
と同時に、仮設住宅も何棟か見える。公園の敷地は東日本大震災で被災した国見町民のための仮設住宅が建っている。国見町では町役場が大きく被災して使用不能になったり東北新幹線の架線柱が何本も倒れたりと、地震による被害が結構大きかった。福島第一原発事故の陰に隠れている厳しい現実だ。
運動公園内を歩く。グラウンドやプール、体育館が一通り整備されており、結構立派な施設だ。1995年に開催されたふくしま国体の影響なのかどうかはわからないが、福島県では市町村ごとにこういった施設がある。力の入れ具合には驚かされるが、人口減少が続き市町村合併が進んだ今となっては、その中のいくつかは過剰投資に思えなくもない。
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運動公園を出た後は、国道4号線奥州街道と進み、国見町の中心地である藤田の町並みへと入る。
商店街の北端には、統合された国見小学校の校舎がある。もっとも、この校舎は先月まで藤田小学校として使われていたものであり、見た感じ森江野小学校よりも年季が入っている。いずれ新しい校舎が建つのだろうか、校門に掲げられた校名は小さく控えめなものであり、しかも校門の扉には「無断で立ち入りを禁止します 藤田小学校長」と書かれた注意書きが、今なお掲げられていた。 
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藤田の商店街に入る。街灯に掲げられた「LOVE&PEACH くにみ」と書かれたピンク色のフラッグが目立つ。「LOVE&PEACH」といえば確かゆずの曲に同名のナンバーがあったと思うが、細かいことにはこだわらないことにしよう。
ちなみに、フラッグに描かれているキャラクターは、国見町ゆるキャラ・くにみももたん。最近福島県内のいろいろなメディアに登場する機会が増えている。桑折町のホタピーは同じ桃がモチーフということもあり、くにみももたんに押され気味。勢いの違いを感じてしまう次第だ。
国見郵便局は、商店街のほぼ中央にあった。中に入ると、1台しかないATMに3人ほど並んでいて、結構待たされた。そういえば、今日は25日。入出金が多い日であり、一人あたりの利用時間も余計にかかっているように感じられる。
ようやく私の番になり、例によって100円を入金。これで我が通帳の残高は、1,000円の大台(?)に乗った。
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国見町の人口は昨年1万人の大台を割り込んでしまったものの、藤田の商店街は結構長く続いており、その南端は桑折町との境界に建つ公立藤田総合病院の近くまで続いている。この病院は国見、桑折、伊達(旧梁川)の伊達地方北部の3自治体によって運営されており、この界隈ではもっとも規模が大きい。
我が家でもまた、特に子供達が、この病院のお世話になっている。財政的には厳しい部分があるとも耳にするが、地元住民としてはなくなって欲しくない病院だと言えよう。
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更に奥州街道を南下し、自宅に着いたのは午前10時少し過ぎのことであった。散歩時間は、2時間36分ほど。