2012年5月8日 ~新企画は郵便局巡り(6) 越河局(前半)~
前回までの散歩ではきれいに中三日のローテーションを守ってきたのだが、ゴールデンウィークに入るといろいろと所用が入ってしまい、散歩の方は長らくほったらかしになってしまった。
その間、丸森大橋の開通日が5月31日に決定したとの知らせが入る。
となると、6月上旬には丸森町近辺にいた方が良さそうだ。
今日はその第一回目。自宅から白石市南端の越河郵便局を目指す。
朝6時40分に自宅を出発し、国道4号線を北上する。
そんな国道沿いに、国見町役場の庁舎がある。一見新し目の建物であり事実築30年ほどしか経過していないのだが、東日本大震災で大きく被災し使用不能になってしまった。また、町内には全半壊した家屋も少なくなく、前回の散歩で訪れた上野台(わのだい)運動公園や町中心部の藤田駅前には、被災した国見町民のための仮設住宅が設けられている。改めて、地震のエネルギーの強さを感じた次第だ。
国見町中心部の住宅地を通り過ぎると、左手前方に厚樫山の姿が見えてくる。標高289メートルとさほど高くはないが、周囲に比べ突出して高い山なので、国見町のシンボル、ランドマーク的な役割を担っている。冬季には、頂上付近がクリスマスツリーのようにライトアップされていたかと思う。
また、山腹の山肌を巻くように、東北自動車道や東北本線が通っているのも、厚樫山の個性を強めていると言えよう。写真からだとちょっとわかりにくい。せめて列車が通過する時を見計らって撮影すれば良かったなと若干後悔している。
東北自動車道や東北本線に比べると低い位置になるが、国道4号線もまた、厚樫山の山肌を巻くように高度を上げていき、宮城県との県境の峠へと向かうようになる。沿道には観光果樹園やレストハウス的な建物しか見受けられないが、国道のやや東側を並行している旧国道(奥州街道と一致するかどうかはわからない)沿いには大木戸の集落があり、また、大木戸小学校の跡がある。跡と言ってもたった2ヶ月前までは現役の小学校だったし、過去の散歩で何度もそばを通り過ぎて現役当時の様子を伺ってもいたから、閉校になったのが今なお信じられない。
この界隈に住む子供達は、前の散歩で訪れた国見小学校まで送迎バスで通学している。バスの運行を請け負っている会社は、桑折町の観光業者。今日の散歩の出がけにも、「おおきど」「もりえの」「こさか」とひらがなで旧小学校名が書かれたプレートをフロントガラスに掲げた送迎バスが、何台も通り過ぎるのを目の当たりにした。
国道には戻らず、そのまま旧国道を北上すると、奥州街道の貝田宿へと差し掛かる。宿場町らしく旧家が多い街村だが、各家々の敷地に植えられた樹木が街道を覆うように生い茂っており、他の宿場町とは違った雰囲気を醸し出しているように感じられる。