2012年5月12日 ~新企画は郵便局巡り(7) 斎川局・白石大平局・白石南局・白石局(後半)~

東白石駅へは、主要地方道白石柴田線経由で行こうかと思う。この道路は白石市中心街の北端、白石川に架かる白石大橋の少し手前から分岐しているのだが、主要地方道とは名ばかりの細道で、歩道どころかセンターラインすらも設置されていない。沿道には小学校もあるのに、この体たらくはいただけないと思う。
しばらく歩き進むと住宅が徐々に減っていき、代わりに東北本線の線路が右手から近づき、寄り添ってくる。この道路は、白石市郊外から終点の柴田町下名生(しものみょう)に至るまで、ほぼ東北本線に沿っている。 
住宅が尽きると、左手遠方に南蔵王の主峰・不忘山が姿を現す。頂上付近こそ雲に隠れて見えなかったが、白石城を撮影できなかった仇を不忘山で討てるぞと思い、スマホで撮影してみる。
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とは言うものの、白石駅から東白石駅にかけての白石柴田線の沿道は、基本的にはどこにでもあるような田園風景が続き、若干退屈ではある。
ようやく変化が見られるのは、東白石駅に着く直前。左手に白石川、右手に丘陵が迫り、東北本線と共に崖の下の際どい所を通るのだ。
 
「回転灯 サイレン 作動時 通行止め 上の回転灯、サイレンが作動している時は、岩盤が崩れるおそれがあるので通行しないでください。」
 
などと書かれた看板などあると、背筋に寒気が走る。
そう言えば、風は今もなお強い。東白石駅に着いても電車が無事に走っているかどうか、ちょっと心配になる。 
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東白石駅に到着。元々は信号場だったこともあり、15年ほど前までは過半数普通列車がこの駅を通過していた。当然無人駅だし、周辺には人家も殆どない。
が、すべての普通列車が停車するようになると、白石川の対岸に位置する蔵王町宮地区の住民が、この駅を利用するようになっていった。1時間に上下2本以上は停車するから、このようになるのはある意味当然だと思う。駅前には、小規模ながらパーク・アンド・ライド用の駐車場も設けられている。
とは言うものの、駅の待合室は長らく改築もされないまま放って置かれているし、待合室とホームとを結ぶ手段も、跨線橋や地下通路ではなく、なんと構内踏切だ。天下の東北本線の駅で構内踏切が設けられているなんて、東白石駅以外で目にした試しがない。
白石市蔵王町とで協力して、せめて待合室のリニューアルぐらいできないものだろうか。なにも手つかずのままだと、この駅は再び多くの普通列車が通過する存在に転落しかねないように思うのだ。
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最後に、東白石駅の待合室前から、不忘山と白石川を撮影。
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