2012年6月1日 ~新企画は郵便局巡り(10) 丸森局・館山局(前半)~
という訳で、今回の散歩は、この丸森大橋を軸に、歩くことにする。
前回の散歩ではスマホの電源が切れてしまったので撮影できなかった丸森駅の駅舎を改めて撮影。阿武隈急行の主要駅の駅舎は地域のランドマークとなり得るようなインパクトの強いものが多いのだが、丸森駅の駅舎は対照的に、1968年に国鉄丸森線として開業した当時からリニューアルされないままの無骨なもの。駅周辺もまた、宅地開発がそれなりに進んでいるものの更地も目立ち、中途半端な印象を受けた。
その中途半端な住宅街を通り抜けると、今日から旧国道113号線となった道路に合流する。写真に写っているのは、旧国道に架かる丸森橋。センターラインさえ設けられていない狭小ぶりであり、バイパスの建設が必須事業だったことが伺える。
ちなみに、 丸森橋のすぐ手前には伊達市方面へと至る国道349号線が分岐する交差点があるのだが、国道同士が分岐する交差点だったのに、信号が設置されていない。「信号を設けてしまうと丸森橋の上に信号待ちの車両が滞留してしまい橋が荷重に耐えられないから敢えて信号を設置していない」などという、嘘かまことかわからない噂を、耳にしたことがある。
屋敷や隣接する蔵は、現在観光スポットとして活用されている。面白いのは周囲の建物もまた斎理屋敷にあわせたデザインにリニューアルしていることで、近い将来丸森町が小京都的な存在としてクローズアップされる可能性を示唆していた。
なお、仙台銀行の右隣に写っているのは近時に建てられたものではなく、1935年に建てられたという丸森郵便局の旧局舎。現在は別の企業が入居しているとのことだが、こんなモダンな局舎が残っていることに、丸森町の「歴史」に対するスタンスが垣間見えるように思う。
ただし、現在の丸森郵便局の局舎は、どこにでも見られるような画一的なデザインのものであった。
その辺は少々ガッカリだが、郵便局巡りを始めてから20局目となる節目の局。100円を入金すると残高が2,000円となったので、通帳を眺めて一人ニンマリする。