2012年6月18日 ~新企画は郵便局巡り(12) 山舟生局・梁川局(前半)~

前回の散歩の後は子供の通う小学校でPTAの球技大会があったりして、休日に散歩する機会がなかなか訪れないままであった。
ようやくスケジュールが整ったのが、前回の散歩から約2週間後となった、今日6月18日。桑折駅7時11分発の上り電車に乗り、高校生で混みあう電車に揺られて7時20分着の東福島駅で下車。ここから阿武隈急行卸町駅まで歩いて7時40分発の下り電車に乗車し、8時07分、今回の散歩の起点となるやながわ希望の森公園前駅に到着した。
駅の裏には、駅名の由来ともなったやながわ希望の森公園までの間を走っているミニSLのプラットホームがある。ただし、運行日は土日祝日のみであり、月曜日の今日は運休となっている。
イメージ 1
今回の散歩で訪問する予定の郵便局は、前回行きそびれた山舟生(やまふにゅう)と梁川の両局。
が、私は、直接山舟生へと向かわず、山舟生の南に位置する白根の集落をまず訪れてから、山舟生に入るというルートをチョイスしてみた。白根には簡易郵便局があるので、一応表敬訪問しておかなければと思ったのである。
という訳で、前回の散歩でもちょっとだけ歩いた県道平松梁川線を、更に東へと進むことにする。峠を越えれば宮城県に入ってしまうが、その手前に、白根の集落がある。
右手遠くにやながわ希望の森公園の施設が見えてくると沿道から平地が消え失せ、塩野川に沿う谷底となる。県道もまた一部区間を除けば歩道もなくなってしまうがセンターラインは確保されており、またクルマの通行量も少ないので、歩くのには特に支障ない。
イメージ 2
更に谷底を進むと、観音溜池という比較的大きな池が登場。ここから先が、白根の集落となる。「プラムともろこしの里 白根路」と書かれた看板が、入口でお出迎え。プラムやトウモロコシそのものというよりも、これらを使ったワインや焼酎が、白根の特産品であるらしい。そのことは、全く知らなかった。近場に住んでいるのに白根について何も知らないのはちょっと恥ずかしい。
というか、今歩いている平松梁川線に関する知識も、殆ど持ち合わせていないと言っていいかもしれない。十数年前に一度だけ峠を越えて丸森町まで抜けたことがあったけれど、それ以来のご無沙汰。集落を過ぎれば隘路となり勾配も険しくなると認識していたのだが、実際歩いてみると、集落の中ですらも登り坂がこれでもかと現れ、歩くのに少々難儀する。
こんな所と言っては失礼だが、過疎化が進むのもわかるような気がする。簡易郵便局やJAが集中する集落の中心部には小学校の立派な校舎があったが、児童数は20名あまりしかおらず完全複式学級という。東日本大震災の影響で現在仮設校舎となっている梁川町中心部にある小学校の新校舎が完成したら、廃校する可能性があるかもしれない。
なお、白根では、間が抜けたことに写真を撮り損なってしまった。観音溜池の写真は撮れていたので、これでご勘弁願いたい。
イメージ 3
集落のはずれで、農免道路とおぼしき道路が、左へと分岐している。センターラインが完備しており、この分岐点から隘路となる県道よりも明らかに立派な道だ。この道路を進むと、いよいよ山舟生となる。
道路の勾配は、一貫して下りであった。白根と山舟生の標高差については特に調べてこなかったのだが、帰宅後に地図を確認してみると、山舟生の方が50メートル以上は低い所にあるらしい。おかげで、山舟生までは快適な行程となった。
3キロほど歩くと県道丸森梁川線に合流し、山舟生の集落へと入る。今度は「あじさいとホタルの山舟生路」と書かれた看板がお出迎え。山舟生は4年前に訪れているので、これらが名物であることは知っていた。ホタルは無理としてもアジサイが咲き誇る様子は撮影できるかなと思っていたのだが、集落内の各所に植えられていたアジサイは、大半が蕾か咲き始めの状態で、見頃はまだまだ先の模様だった。
白根と同様に山舟生も小学校、JA、郵便局の三点セットが近場に集中して建っていた。郵便局のATMで100円を入金。前回のリベンジを果たし、一人ガッツポーズする私なのであった。
イメージ 4