2012年10月19日 散歩だか観光旅行だか… 大崎市古川編 その4

アークヒルズ台町の真ん中あたりを歩いていたら、時計の針が、10時35分を指した。
奥州街道まであと100メートルほどという地点だが、そろそろ駅に引き返さないと電車に乗り遅れてしまう。
後ろ髪を引かれる思いで、踵を返す。
その前に、台町から奥州街道方面を撮影。
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こちらの写真は、引き返す途中で見つけた、シネマ・リオーネ古川という映画館。台町の商店街からは若干奥まった場所にあるが、町おこしを目的として設立された台町ティー・エム・シーという会社によって2006年に開館し運営されているという、ちょっと変わった形態の映画館だ。台町はもちろんのこと、大崎市宮城県内陸北部を見通しても、実はここが唯一の映画館。その点では、広域的な集客力がある施設だと思う。
こういう施設には頑張って欲しいと思う一方で、若干残念なのは、映画館本体よりも隣接する立体駐車場の方が建物が大きく見えてしまうことであろうか。地方都市ではクルマがないと生活していけない現実を、まざまざと見せつけられる思いがした。
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下の写真は、シネマ・リオーネ古川の南側にあった、奇妙なホテル。壁面に「多目的にご利用下さい」と書かれているけれど、まさか宴会や法事に使う訳にもいかないのではなかろうか。
それはともかくとして、古川の街を歩いていると、ホテルが嫌に目立つ。断わっておくが、写真のようなホテルではなく、ビジネスホテルの頻度が高いのだ。駅周辺にも東横インやルートインなど中央資本のホテルが進出しているし、駅前大通や台町にも地元資本とおぼしきホテルが数ヶ所見られた。
古川を観光目的に訪れる人は殆どいないだろうが、やはり宮城県北部の中心だけあって、出張需要はそれなりにある都市のようだ。
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古川駅に到着したのは、10時40分過ぎのことであった。東北新幹線が停車するだけあって、規模は大きい。小規模ながら、駅ビルも入居している。
広々とした駅前広場には「ようこそ ササニシキとひとめぼれが生まれた 大崎市へ」という看板が、掲げられていた。看板が示す通り、これらは旧古川市の西部にある宮城県古川農業試験場で誕生した、米どころ・宮城を代表する銘柄だ。
古川は、「米の街」としての側面を有する。
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