2012年10月19日 散歩だか観光旅行だか… 大崎市古川編 その5

古川の街を十分に見ることができず若干消化不良気味な今回の散歩。その埋め合わせという訳ではないが、古川駅の構内も何枚か撮影してみたので、ここで紹介しよう。
まずお見せするのは、改札口。 右が東北新幹線、左が陸羽東線だが、陸羽東線の方が自動改札化されていないのが目を引く。仙台都市圏の在来線は自動改札化されて久しいのだが、その波は今のところ小牛田駅が北端で、ここから分岐するローカル線の陸羽東線には及んでいない。東北新幹線の改札を目の当たりにして誤解する乗客が少なくないのか「当駅ではSuicaは使えません」の注意書きが、駅構内のの何ヶ所かに掲げられていた。
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陸羽東線のホームへと降りる。 写真右手が北にあたり、線路のすぐ北側が駅前広場で冬の季節風が直撃するロケーションでもあるので、風除けのアクリル板が設置されていた。確かに、天気予報を確認すると、冬季の古川は仙台よりも1、2度低いことが少なくない。信号機は横長だったから豪雪地帯ではないにせよ、冬の寒さの厳しさを思い起こさせる光景だ。
午前中とはいえ、待っている乗客は多い。これから仙台方面へと出掛けるのであろうか。
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駅の西側を見ると、コンテナが山積みになっているのが目に入る。ここは、JR貨物の古川オフレールステーション。元々は貨物駅だったのだが、1996年に貨物列車の発着がなくなってしまったため、現在はトラック便のみが発着するというちょっと変わった形態のコンテナ集配基地である。
なお、東北新幹線が開業する前の古川駅の駅舎はこのオフレールステーションのすぐ南側にあり、駅名もまた「陸前古川駅」であった。その頃の古川はどんなだったのだろう… 駅は今よりずっとずっと小さかったろうし、ビルもまた少なかっただろうけど、ひょっとしたら街並みは今より賑やかだったかもしれない。そんな具合に、いろいろと想像を巡らせてみる。
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列車が到着。乗る人も多いが降りる人も多かった。
車両はJR東日本の非電化路線で多く見られるキハ110系だが、陸羽東線の愛称である「奥の細道湯けむりライン」のロゴが、ドア横に貼ってあった。
「湯けむり」の名が示す通り、陸羽東線の沿線には、川渡、東鳴子、鳴子、中山平、赤倉、瀬見と、温泉観光地が多い。しかもそれらの地域に「温泉」あるいはそれをイメージさせる駅名が付けられているから面白い。確か、我が国の鉄道路線で「温泉」のつく駅名が最も多い路線だったのではないかと記憶している。
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